浦和レッズ注目の新戦力5人。悲願の優勝目指して大型補強! ヘグモ新体制で期待の選手たち

【写真:Getty Images】

●MF:オラ・ソルバッケン(背番号17)

 明治安田J1リーグの2024シーズンは2月23日に開幕を迎える。2023シーズンを4位で終えた浦和レッズは、今冬に期限付き移籍からの復帰も含めて12人の新戦力を迎えた。フットボールチャンネルでは、彼らの中から新天地での活躍が期待される5人を紹介する。
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生年月日:1998年9月7日(25歳)
前所属クラブ:ローマ(イタリア)※期限付き移籍でオリンピアコス(ギリシャ)
2023/24リーグ戦成績:5試合0得点0アシスト

 ノルウェー代表のオラ・ソルバッケンは、イタリアのローマから期限付き移籍で加入したアタッカーだ。

 ノルウェーの強豪クラブであるボデ/グリムトで活躍してヨーロッパで評価を高めたソルバッケンは、2023年1月にフリーでローマに加入。同年2月のエラス・ヴェローナ戦でセリエA初先発出場を果たすと、その試合で初ゴールを決めて上々のスタートを切ったものの、23/24シーズンは完全移籍オプション付きの期限付き移籍でギリシャのオリンピアコスに加入していた。オリンピアコス加入直後は起用されていたものの、11月中旬からベンチ外が続いており、シーズン途中に期限付き移籍先が浦和に変更となっている。

 ソルバッケンは186cmの長身アタッカーで、最前線もこなせるが、本職はウインガーとみていい。左利きでスピードと技術で違いを生み出すだけでなく、ビルドアップにも関与する選手だ。

 2023年は出場機会に恵まれなかったソルバッケンだが、古巣のボデ/グリムトではマリウス・ホイブラーテンとチームメートだった時期がある。ペア・マティアス・ヘグモ新監督もノルウェー人で、早期適応に期待できるビッグネームだ。

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●MF:渡邊凌磨(背番号13)
生年月日:1996年10月2日(27歳)
前所属クラブ:FC東京
2023リーグ戦成績:29試合4得点3アシスト

 FC東京から加入した渡邊凌磨は、浦和レッズでの起用法にも注目の新戦力だ。

 クラブ公式サイトでは「MF」と記載されている渡邊だが、豊富な運動量とインテリジェンスを持ちあわせており、さまざまなポジションをこなせる。2023シーズンのセレッソ大阪戦で決めたボレーシュートはリーグの年間最優秀ゴール賞を受賞するほどのスーパーゴールで、得点力にも期待できるだろう。

 その一方で、適切なポジショニングを活かして守備を引き締めることも可能で、荻原拓也明本考浩が同時に抜けた左サイドバックにコンバートすることも考えられる。

 前橋育英高校出身で、その後ドイツのインゴルシュタットに加入した渡邊は、埼玉県の出身だ。入団会見では「幼少期から浦和レッズを見て育ちました。いずれはこのチームでプレーしたいという強い思いが、今回このような形で叶ったことはとてもうれしく思います」(浦和レッズ公式より)と語っており、故郷のクラブにたどり着いたという思い入れもあるだろう。子どもの頃に観た舞台でどのようなパフォーマンスを見せるのか注目だ。

●MF:サミュエル・グスタフソン(背番号11)
生年月日:1995年1月11日(29歳)
前所属クラブ:BKヘッケン(スウェーデン)
2023リーグ戦成績:29試合1得点8アシスト

 スウェーデン代表のサミュエル・グスタフソンは、浦和レッズにとって即適応が期待される新戦力だ。

 グスタフソンは4-3-3のシステムで中盤のアンカーを務めることが予想される。世界的に知名度の高い選手というわけではないが、前所属のBKヘッケンでペア・マティアス・ヘグモ監督の指導を受けていたため、浦和に新指揮官の戦術を浸透させるという側面でも期待は大きい。

 身長187cm・体重79kgというプロフィールは、中盤の底で相手の攻撃の芽を摘む守備的MFをイメージしがちだが、繊細なボールタッチで距離を問わず正確なパスを供給できるゲームメイカーにもなれる。前にスペースがあれば強烈なミドルシュートを狙うこともでき、攻守にチームをリードしていけるタイプだ。

 グスタフソンが守備面で存在感を示すことができれば、ボックス・トゥ・ボックスの役割を得意とするインサイドハーフの伊藤敦樹は、より攻撃に注力することができるはず。周囲の才能を最大限に活かす意味でも、このポジションは浦和にとってカギとなる可能性があるだろう。

●DF:井上黎生人(背番号23)
生年月日:1997年3月9日(26歳)
前所属クラブ:京都サンガF.C.
2023リーグ戦成績:28試合0得点1アシスト

 井上黎生人は、浦和レッズの守備の選手層を引き上げる新戦力と言えそうだ。

 井上は高校卒業後の2015年にガイナーレ鳥取に加入すると、J3で6シーズンを戦い、2021年にファジアーノ岡山に加入した。J2で1シーズンをレギュラーとして戦うと、翌2022シーズンから京都サンガF.C.に加わり、J1で2シーズンを過ごして、今季から浦和に加入している。

 身長は180cmで、センターバックとして大柄ではないが、瞬発力が高く、対人守備やカバーリング能力に不安はない。万能にこなすタイプの選手で、ペア・マティアス・ヘグモ監督としても様々な起用法が考えられるはずだ。

 アレクサンダー・ショルツとマリウス・ホイブラーテンというリーグ屈指のセンターバックを擁する浦和だが、長いシーズンを戦い抜く上で選手層は重要だ。井上は26歳で決して若手ではないが、J1ではまだ3年目で、伸びしろにも期待ができるだろう。

●MF:武田英寿(背番号47)
生年月日:2001年9月15日(22歳)
前所属クラブ:水戸ホーリーホック
2023リーグ戦成績:38試合2得点9アシスト

 武田英寿は、2年半の武者修行を終えて浦和レッズに戻ってきた22歳のタレントだ。

 武田は青森山田高校で10番を背負ったMFで、2020年に浦和に加入した。超高校級のスターでも浦和ですぐにポジションを得ることはできず、2021シーズン途中にFC琉球に期限付き移籍すると、翌2022シーズンは大宮アルディージャでさらに経験を重ねた。そして、2023シーズンは水戸ホーリーホックでリーグ戦2得点9アシストとインパクトを残し、浦和に復帰を果たしている。

 2023シーズンの水戸では、シーズン序盤に右サイドハーフで起用され、この時期に2得点を挙げた。その後、ボランチでの起用が増えて、アシストを量産するようになっている。左足のキック精度が高く、攻撃の起点としてチームを操っていた。また、守備時もサボるようなことはなく、チームに求められる運動量を持ちあわせており、新たな役割を自分のものにした。

 期限付き移籍で成長した武田は、J1で通用するのか。多くのファンが期待して見守っているはずだ。

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