マラガの若き逸材をめぐりエル・クラシコ勃発か…今冬の決断に注目が集まる
バルセロナとレアル・マドリードが、マラガに所属するU-19スペイン代表FWアントニオ・コルデロへの関心を強めているようだ。スペインメディア『マルカ』が報じている。
現在18歳で、アントニートという愛称でも知られる同選手は、ベティスのカンテラ(育成組織)育ちで、14歳の頃にマラガのカンテラへ移った。昨年9月に16歳でトップチームデビューを飾ると、プリメーラ・ディビシオンRFEF(3部相当)に沈んでいたチームにおける“ジョーカー”として公式戦20試合に出場。ジムナスティック・タラゴナと激突した2部昇格プレーオフでは、2戦合計3-3という状況で迎えた敵地でのセカンドレグ延長戦後半アディショナルタイムに劇的決勝ゴールをマーク。自らの得点により、マラガを1年での2部復帰へ導いていた。
今季はスタメンでの出場機会も増加し、ここまで行われたラ・リーガ2部で13試合出場3ゴール3アシストをマーク。切れ味鋭いドリブルとゴール前でのセンスを武器に、18歳にしてマラガの攻撃陣をけん引しており、現在U-19欧州選手権予選を戦うスペイン代表の“常連”でもある。
そんなアントニートについて、スペインの2大巨頭が関心を強めているという。バルセロナとレアル・マドリードは今夏にもアントニートの引き抜きを画策していたものの、当時はマラガがオファーに耳を傾けず、具体的な交渉まで発展していなかった。
だが、アントニート自身は早い段階でのステップアップを強く望んでいるようだ。アントニートとマラガの契約は2025年6月30日で満了を迎える。マラガは今季に入ってさまざまなオプションが含まれた新契約を提示しているものの、アントニート側はオファーに応じる気配を見せていないという。マラガはアントニートの残留を最優先事項としているが、財政面に問題を抱えていることもあり、来夏にフリーで退団されることは避けなければならない。このような背景から、状況が好転しない限りは、今冬に届くオファーには耳を傾ける可能性が高そうだ。
アントニートは数カ月前、イスラエルのベテラン代理人であるピニ・ザハビ氏と契約を結んだことが明るみに出ている。同氏はバルセロナを率いるハンジ・フリック監督や、同クラブに所属するポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキの代理人としても知られており、ジョアン・ラポルタ会長との関係も悪くない。このような面では、バルセロナが有利だろう。
一方で、レアル・マドリードの首脳陣も、アントニートの獲得に向けてクラブ内で協議を重ねている模様だ。アントニート自身の希望する条件、そしてマラガ側が要求する条件次第では、財政面に問題を抱えるバルセロナよりも、レアル・マドリードがリードしているという見方もできる。
果たして、マラガで躍動する“ヤングスター”は、今冬にステップアップを果たすだろうか。その行き先にも注目が集まっている。
【ハイライト動画】アントニートは昨季の昇格PO決勝で劇的弾
11/22 18:47
サッカーキング