トップチームに下部組織出身者が多いクラブは!? バスクの両雄が1位&2位、ヤマルら躍動のバルセロナは3位に

 ラ・リーガは、1部リーグに所属する各クラブのカンテラーノ(下部組織出身選手)の人数を発表した。

 2024-25シーズンも3分の1を消化したラ・リーガにおいて、ハンジ・フリック監督が率いる“新生バルセロナ”が首位を走っている。ここまで11勝2敗で、総得点は『40』と全20クラブ最多。2位レアル・マドリードより15得点も多く、攻撃の破壊力が凄まじいことを物語っている。そんな勢いの原動力として挙げられているのが、カンテラーノの台頭だ。CBパウ・クバルシや右WGラミン・ヤマル、MFマルク・カサドなどが主力として活躍しており、特に後者は、ここ3カ月余りでトップチームに定着したばかりだが、今月15日にはスペイン代表デビューを飾るなど、目覚ましい成長を遂げている。

 その中でラ・リーガは、1部リーグに所属する各クラブのカンテラーノの人数を発表。前述したバルセロナ(12人)を3位に抑えて、ワン・ツーでフィニッシュしたのは、やはりスペインフットボールにおける“育成の枢機”ことバスク地方の両雄だった。レアル・ソシエダが最多となる16人、それに続いたアスレティック・ビルバオが13人に。また、4位にバレンシア(11人)、5位にはオサスナ(10人)がランクインしている。

 1位のレアル・ソシエダも、2位のアスレティック・ビルバオも、ともに“自前で育てる”ことを伝統としてきたクラブだ。アスレティック・ビルバオがバスク純血主義を掲げているのに対して、レアル・ソシエダはMF久保建英を筆頭に、足りないところは外から補強しつつも、『スビエタ』で育成された選手をベースにするという方針は変わっていない。事実、11月シリーズのスペイン代表を見ても、スビエタ出身者が2人(MFマルティン・スビメンディ、FWミケル・オヤルサバル)、レサマ出身者が5人(GKアレハンドロ・レミロ、CBアイメリク・ラポルト、CBダニエル・ビビアン、CBアイトール・パレデス、左WGニコ・ウィリアムズ)と2クラブだけで7名を送り込んでいる。

 そして今週末、この両者が『サン・マメス』で激闘する。シーズン最初の“バスク・ダービー”となる中、復調気味の8位レアル・ソシエダは、スペイン代表から負傷離脱したスビメンディの状態が懸念される一方で、CBイゴール・スベルディアやFWアンデル・バレネチェアといったカンテラーノはもちろん、やはりオヤルサバルに寄せられる期待が大きい。対する6位アスレティック・ビルバオは、ビビアン、パレデス、ニコの代表組の他、U-23スペイン代表に追加招集されたMFミケル・ハウレギサールらが注目選手として挙げられるだろう。

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