好調バルサで躍動しスペイン代表へ…21歳カサドをクラブOBが絶賛「見せているレベルは最上級」
バルセロナで輝きを放つスペイン代表MFマルク・カサドに対し、クラブOBが賛辞を送っているようだ。12日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
2003年9月14日生まれで21歳のカサドは2016年にバルセロナのカンテラに加入。その後は順調にステップアップを遂げると、2022-23シーズン途中にクラブの“レジェンド”シャビ・エルナンデス前監督の下でトップチームデビューを飾った。ハンジ・フリック監督が就任した今シーズンはここまで公式戦15試合に出場し、中盤の主軸としてここまで14勝3敗と好調のチームを支えている。
ラ・リーガとチャンピオンズリーグ(CL)を合わせた全公式戦でここまで5アシストをマークしており、これはスペイン代表FWラミン・ヤマル、ブラジル代表FWハフィーニャに次ぐチーム内3位の数字。“宿敵”レアル・マドリードとのエル・クラシコでは、相手DFラインの合間を縫うようなスルーパスを供給し、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキの先制点をお膳立てした。また、データサイト『Sofascore』によると、パス成功率やタックル数でもチーム内で上位の記録を残している。
今月にはスペイン代表に初招集されたカサドだが、かつてバルセロナの中盤で活躍した“前任者”たちもそのパフォーマンスを称賛している。クラブ歴代2位の722試合に出場し、“黄金期”を支えた元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツ(現:インテル・マイアミ)は「僕たちをとても驚かせた。彼が非常に優れた選手だということは知っていたが、真実は今の彼が見せているレベルが最上級だということだ。非常に素晴らしいことだよ」とコメントしている。
また、約7年間に渡ってセンターバック(CB)や守備的MFとして活躍し、2022年夏から今夏までバルセロナ・アトレティック(Bチーム)の監督を務めた元メキシコ代表DFラファエル・マルケス氏は「彼のことをとても嬉しく思っているよ。プロセスがどのように進んでいるかを見てきたが、そのレベルが維持されることを願っている」と前置きしつつ、かつて指導した“教え子”の活躍について次のように語った。
「態度、性格、そして日々改善したいという願望。彼は競争力のあるメンタリティーを持っており、それが彼にチャンスを与えた。フリックはそれを見て起用することを決めたので、私たちは彼の功績を認めなければならない。あまりにも多くのスペースをカバーしようとして自分のゾーンから離れてしまうこともあるが、今後少しずつ理解していくだろう。パフォーマンス自体にはあまり驚いていないが、彼を起用したフリックを称賛したい」
シャビやブスケツ、元スペイン代表MFイニエスタなど数多の名選手が活躍したバルセロナの中盤に現れた21歳の“新星”カサド。今後の活躍にも期待がかかる。
11/13 17:52
サッカーキング