リヨン、今季終了後に2部降格の暫定処分…財務状況悪化で冬の補強禁止も

 フランスサッカー経営管理総局(DNCG)は15日、リヨンの財務状況悪化を受け、同クラブを2024-25シーズン終了後のリーグ・ドゥ(2部)降格とする暫定処分を科した。

 リヨンは先日、5億510万ユーロ(約822億円)の財務負債を抱えていることを報告。15日にDNCGと会談を行ったジョン・テクスター会長は収支改善をアピールして楽観的な姿勢を示していたが、DNCGの決断はリヨンにとって予想外のものとなった。同クラブは2025年1月の移籍市場における補強禁止処分と賃金制限を科され、それでも財務状況が改善しない場合は先述の通り今シーズン終了後の2部降格となる。

 リーグ・アンで5位、ヨーロッパリーグで9位につけるリヨンだが、1月の移籍市場での主力放出は避けられないとフランスメディア『RMC』は指摘。U-23フランス代表MFラヤン・シェルキやジョージア代表FWジョルジュ・ミカウターゼらが買い叩かれる恐れがあると予想した。

 黄金期の2000年代にはリーグ・アンで7連覇を達成するなど、フランスを代表する名門リヨン。財務状況が改善されずに2部降格が決まった場合、1988-89シーズン以来、35年ぶりの出来事となる。

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