名古屋の合言葉は“ミッチのために”…守護神ランゲラックが最後の大舞台へ「トロフィーを僕たちのホームに持ち帰りたい」

 名古屋グランパスは1日、ルヴァンカップ決勝のアルビレックス新潟戦に向け、会場の国立競技場で公式練習を実施した。

 2018年からゴールマウスを守り続けてきたGKランゲラックにとっては、名古屋の選手として最後の大舞台となる。今季限りの退団が決定し、先月19日に行われた北海道コンサドーレ札幌戦の後には、本拠地・豊田スタジアムでセレモニーも行われた。守護神との別れの時が近づく中で挑む今回のルヴァンカップ決勝は「ミッチのために」が合言葉となっている。

 長谷川健太監督は「リーグ戦では初めにつまずいてなかなか上位争いをすることができず、天皇杯も1回戦で負けてしまいました。ですので、ルヴァンカップに懸ける想いはどのチームよりもありました。ノックアウトステージ、プライムステージと非常に難しい相手と対戦する中で、ルヴァンカップを通じてチームが非常に逞しくなっていった」と今季ここまでを振り返る。続けて「シーズン途中にミッチ(ランゲラックの愛称)が今シーズン限りでチームを離れることが決まり、ルヴァンカップで勝って、最高の形で送り出してあげることができればという思いが選手、スタッフ全員の思いに変わっていきました。準々決勝ではミッチがPKを決めて、止めてというような活躍があってこの舞台に立つことができたと思います。明日のゲームは持っているものを全て出して闘っていきたい」と明日の決勝戦に懸ける思いを語った。稲垣祥も「彼がグランパスというクラブに残してくれたものは、本当に大きなものがあります。そういった感謝の気持ちを表現するという意味でも、ここでタイトルを一つ獲ることがミッチへの花道になると思うので、結果にこだわっていきたい」と意気込んだ。

 監督や選手たちの思いを知り、明日の一戦に臨むランゲラックも「そういうことを言っていただいてすごくうれしいです。ただ、自分のためではなく、チームとして、チームの一員として、このトロフィーを掲げたいと思っています。グランパスファミリーの皆さまに向かってトロフィーを掲げたいです。また、この会場に来たいと思っていても来られない方も多くいると思いますので、何がなんでもこのトロフィーを掲げて、トロフィーを僕たちのホームに持ち帰りたいと思っています」とタイトル獲得を誓った。

 名古屋対新潟のルヴァンカップ決勝は、明日2日(土)国立競技場にて13時5分キックオフ。試合の模様はフジテレビ系列で全国生中継される。

ジャンルで探す