「22歳は若くない」注目集めた“現役大学生”稲村隼翔、初の大舞台終え成長誓う「もっと突き詰めたい」
雨の国立競技場で行われた名古屋グランパス対アルビレックス新潟のルヴァンカップ決勝戦。新潟は3度追いつく脅威の粘りを見せたものの、PK戦の末に敗れ準優勝となった。
来季新潟加入が内定している東洋大学DF稲村隼翔は、センターバックの一角として先発フル出場。最後は「下半身はほとんど攣っていた」という状況の中、120分間ピッチで戦い続けた。大学4年生の稲村は現在JFA・Jリーグ特別指定選手ながら、今大会は決勝を含む計7試合に出場し、新潟躍進を支えた。「90分+延長PK戦を楽しめていた自分はいますけど、やっぱり勝てなかったことが悔しいです。大声援を送ってくれたサポーターに対しても、出ていない選手にも対しても、申し訳ない気持ちが大きい」と激闘を振り返った。
在籍する東洋大は今週末に明治大学との重要な一戦を控えていた中、稲村は新潟の一員として国立競技場のピッチに立った。「今日だけではないですけど、何回も送り出してくれた」と改めて感謝を述べる。プロ入り前に経験したルヴァンカップ決勝という大舞台、稲村は「幸せを改めて感じました。毎回こういう舞台に立てるわけではないですが、一つでも多くこのチームでこの舞台に立ちたいという気持ちが強くなりました」と噛みしめた。
「今は大学生という肩書もあってすごく注目されていると思うんですけど、22歳は若くないと思っています。来年からはプロ選手として見られるので、もっと突き詰めたいと思いますし、まだまだできるという思いもあります」と話し、プロとして本格スタートする来季以降のさらなる成長を誓った。
11/02 23:10
サッカーキング