バルセロナ強し! バイエルンとの“名門対決”に4発快勝…好調ハフィーニャがハット達成
チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第3節が23日に行われ、バルセロナ(スペイン)とバイエルン(ドイツ)が対戦した。
新監督のもとで躍動する欧州屈指の名門が激突する。今夏にハンジ・フリック監督が就任したバルセロナはラ・リーガで首位に立っており、全公式戦を通じたここまでの戦績は11勝1敗。とりわけ攻撃力が際立っており、12試合で挙げた総得点は「39」に上る。一方で、38歳のヴァンサン・コンパニ監督のもとで新たなスタートを切ったバイエルンも好調を維持。全公式戦を通じた戦績は7勝2分1敗で、開幕後の10試合で実に「37」得点をマークしている。
欧州屈指の攻撃力を誇る両チーム、フリック監督とロベルト・レヴァンドフスキにとっての古巣戦、レヴァンドフスキとハリー・ケインのストライカー対決。リーグフェース屈指の好カードはどちらに軍配が上がるだろうか。
試合開始からわずか1分足らずでスコアが動く。アレハンドロ・バルデの縦パスをレヴァンドフスキがキープすると、そこからペドリ、フェルミン・ロペスと繋いでバイエルンのハイラインの背後へ展開。抜け出したハフィーニャがGKマヌエル・ノイアーをかわして流し込み、バルセロナが先手を取った。対するバイエルンは10分、右サイドに開いたトーマス・ミュラーのクロスにケインが頭で合わせてネットを揺らしたが、ここはオフサイドの判定となった。
得点が認められなかったバイエルンだが、その後もボール保持率を高めつつ、相手のハイラインの背後を狙った攻撃を仕掛けていく。迎えた18分、ミカエル・オリーズが右から左へ大きく展開すると、パスを受けたセルジュ・ニャブリがゴール前へ鋭いクロスを供給。これに反応したケインが豪快なジャンピングボレーを沈め、試合を振り出しに戻した。
追い付かれたバルセロナはペドリやラミン・ヤマルらが抜群のテクニックで相手のプレスを掻い潜り、背後への抜け出しを起点にチャンスを創出。36分、キム・ミンジェと入れ替わったF・ロペスがボックス内へ侵入し、ラストパスをレヴァンドフスキが無人のゴールに流し込んで勝ち越しに成功。45分にはマルク・カサドのロングフィードを受けたハフィーニャが左から仕掛け、最後は右足でゴール右隅へ美しいシュートを沈めた。前半は3-1で終了する。
2点ビハインドのバイエルンは後半もボール保持率で上回り、最前列から落ちてくるハリー・ケインやオリーズとニャブリの両翼を起点にチャンスをうかがう。しかし、なかなか決定機を作れずにいると、56分にはバルセロナが鋭いカウンターを披露。ヤマルがピッチ中央付近からライナー性のボールを左斜めへ送ると、ハフィーニャが抜群のコントロールで抜け出し左足でゴールを狙う。グラウンダーのシュートが右隅へ吸い込まれ、ハットトリックを達成した。
苦しい展開となったバイエルンは60分に4枚替えを敢行し、レオン・ゴレツカ、レロイ・サネ、ジャマル・ムシアラ、キングスレイ・コマンを投入。しかし、攻撃のスピードが思うように上がらず、ムシアラやコマン、サネの独力突破以外に目立ったシーンを作ることができない。対するバルセロナはフレンキー・デ・ヨングやダニ・オルモ、ガビといった負傷離脱明けの選手を投入しつつ時計の針を進めていく。
試合はこのまま4-1で終了。名門対決を制したバルセロナがCL連勝を飾り、週末に控えるレアル・マドリードとの“エル・クラシコ”へ弾みをつけた。次節は11月6日に行われ、バルセロナはアウェイでレッドスター(セルビア)と、バイエルンはホームでベンフィカ(ポルトガル)と対戦する。
【スコア】
バルセロナ 4-1 バイエルン
【得点者】
1-0 1分 ハフィーニャ(バルセロナ)
1-1 18分 ハリー・ケイン(バイエルン)
2-1 36分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
3-1 45分 ハフィーニャ(バルセロナ)
4-1 56分 ハフィーニャ(バルセロナ)
【スターティングメンバー】
バルセロナ(4-2-3-1)
GK:ペーニャ
DF:クンデ、クバルシ、I・マルティネス、バルデ
MF:カサド、ペドリ(85分 ガビ)、ヤマル(85分 ヤマル)、F・ロペス(61分 F・デ・ヨング)、ハフィーニャ(76分 ダニ・オルモ)
FW:レヴァンドフスキ(85分 パウ・ビクトル)
バイエルン(4-2-3-1)
GK:ノイアー
DF:ゲレイロ(85分 ライマー)、ウパメカノ、キム・ミンジェ、A・デイヴィス
MF:パリーニャ(60分 ゴレツカ)、キミッヒ、オリーズ(60分 サネ)、ミュラー(60分 ムシアラ)、ニャブリ(60分 コマン)
FW:ケイン
10/24 05:53
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