中村敬斗、伊東純也のクロスから欧州5大リーグ日本人記録の5戦連発も…チームは7戦ぶり黒星
リーグ・アン第8節が20日に行われ、オセールとスタッド・ランスが対戦した。
2シーズンぶりにリーグ・アンの舞台に戻ってきたオセールは、前節終了時点で2勝5敗の成績を残し、勝ち点「6」の積み上げにとどまっている。対するスタッド・ランスは開幕節でリールに0-2で敗れて以降は4勝2分と無敗をキープ。インターナショナルマッチウィーク明けの一戦で白星を掴むチームはどちらとなるだろうか。
オセールに所属するオナイウ阿道は3試合ぶりにスタメンから外れ、ベンチから出番を待つ。一方で、スタッド・ランスに所属する伊東純也は開幕から8試合続けてのスターティングメンバー入り。インターナショナルマッチウィーク突入前まで4試合連続ゴールを挙げていた中村敬斗も、5試合連続の先発に名を連ねた。
試合は立ち上がりからオセールがホームの大声援を背に勢いを持って試合に入り、16分には先制に成功。敵陣右サイドでフリーキックを獲得すると、ガエタン・ペランが右足で低弾道の素早いボールを蹴り込む。ペナルティエリア内ファーサイドに飛び込んだシナリー・ディオマンデが右太ももでこのボールを押し込み、オセールが先手を取った。
先手を取られたスタッド・ランスは、個人として好調の中村がゴールへ迫るシーンを作り出す。敵陣左サイド高い位置でボールを奪ったところから、ファーストタッチで中央へ持ち出し、強引に右足を振り抜くも、シュートはわずかに枠の外へ。30分には敵陣左サイドで縦へ突破し、切り返しから右足でインスイングのボールを供給。直接ゴールに吸い込まれそうなボールに対し、マーシャル・ムネツィが体を投げ出して飛び込んだが、わずかに合わない。
オセールが1点をリードして時計の針が進むと、34分にはホームチームに追加点のチャンスが到来。ペナルティエリア手前の位置でペランが献身的なプレスバックを見せ、自ら奪ってミドルシュートを放つと、ここはGKイェファン・ディウフに弾き出される。それでも、こぼれ球にハメド・ジュニオール・トラオレが反応すると、遅れて足を出したアウレリオ・ブタのファウルをもらい、PKを獲得した。しかし、ジュバウの放ったゴール右を狙ったシュートは、GKディウフに完全にコースを読まれ、ゴールとはならず。前半は1点リードのまま終了した。
後半に入ると、立ち上がりの49分にゴール前でこぼれ球を拾った中村が左足を振り抜くも、ここは相手のブロックに阻まれる。このシーンに象徴されるように、スタッド・ランスが良い後半の入りを見せたが、次の1点はオセールに生まれた。52分、自陣左サイドで前を向いたギデオン・メンサーが背後のスペースへロングフィードを送ると、抜け出したトラオレがGKディウフを抜き去って無人のゴールに流し込む。オセールが大きな追加点を手にした。
2点を追いかけるスタッド・ランスは66分、伊東からのアーリークロスに中村が反応。ペナルティエリア内で胸トラップから右足を振り抜くも、ここはブロックされる。71分にはボックス右の似たような位置で落としを受けた中村が、またも右足で狙ったが、相手をズラしきれておらず弾き返された。
このままスコアが動かずに後半アディショナルタイムに突入すると、スタッド・ランス日本人コンビが躍動して一矢報いる。敵陣右サイド開いた位置でボールを受けた伊東が、右足でクロスボールを送ると、相手の背中に消えてからペナルティエリア内へ飛び込んだ中村がフリーで反応。ヘディングシュートでゴールネットを揺らし、1点を返した。
だが、スタッド・ランスの反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎えた。オセールが2試合ぶり今季3勝目を飾っている。オナイウは終盤の84分からピッチに立った。一方で、スタッド・ランスにとっては開幕戦以来7試合ぶりの黒星。中村は日本人の欧州5大リーグにおける記録を塗り替える5試合連続ゴールを決めたものの、チームを勝利へ導くことはできなかった。
次節、オセールは27日に敵地でリヨンと、スタッド・ランスは26日にホームでスタッド・ブレストと、それぞれ対戦する。
【スコア】
オセール 2-1 スタッド・ランス
【得点者】
1-0 16分 シナリー・ディオマンデ(オセール)
2-0 52分 ハメド・ジュニオール・トラオレ(オセール)
2-1 90+5分 中村敬斗(スタッド・ランス)
10/21 02:15
サッカーキング