中盤の主軸2名が離脱中のリーズ、現在フリーのコクラン獲得を画策…田中碧のライバル出現か
かつてアーセナル、バレンシア、ビジャレアルなどで活躍したフランス人MFフランシス・コクランが、リーズに加入する可能性があるという。地元メディア『ヨークシャー・ポスト』が17日に報じた。
今季、2年連続でチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)を戦うリーズは、第9節終了時点で4勝4分1敗の成績で勝ち点「16」を獲得。現在は昇格プレーオフ出場圏内の5位につけている。
だが、現在チームのチームは中盤の駒不足に陥っている。今シーズン、リーズの中盤にはチームキャプテンを務めるウェールズ代表MFイーサン・アンパドゥとブルガリア代表MFイリア・グルエフが君臨。チャンピオンシップ開幕から7試合続けてこの2人がコンビを組んでいたが、現在は両者ともにひざの負傷で長期離脱中。2024年中に復帰できるかが怪しい状況で、チームは中盤の緊急補強を画策しているという。
当初は今夏までノッティンガム・フォレストに所属しており、現在フリーのセネガル代表MFシェイフ・クヤテへの関心が報じられていたが、同メディアによると交渉は思うように進展していないという。このような状況を受けて、リーズはターゲットを変更。経験豊富なコクランに接触しているようだ。コクランに関心を示すクラブはリーズだけではないものの、選手本人はリーズ入りに前向きな姿勢を示しているという。
現在33歳のコクランは、弱冠17歳にして母国のスタッド・ラヴァルからアーセナルに引き抜かれると、レンタル移籍を繰り返した末、2014-15シーズンより安定した出場機会を確保。アーセン・ヴェンゲル元監督からの評価も高く、アーセナルでは公式戦通算160試合のピッチに立った。以降はバレンシア、ビジャレアルとラ・リーガを中心に活躍。守備強度の高さと豊富な運動量を武器に活躍を続けたが、今夏にビジャレアルを退団した後は所属先が決まっていない。
なお、リーズを率いるダニエル・ファルケ監督は、直近のプレスカンファレンスにて「我々は与えられた選択肢を深く検討しなければならない。選手のネームバリューではなくて、プロフィールや現在何ができるかが重要なんだ」と話しており、自身にとっての「理想的なシナリオ」を次のような言葉で説明した。
「中盤のポジションとセンターバックが手薄となっている。理想を述べてもいいのであれば、ユーティリティな選手が欲しい。つまり、中盤のポジションのスペシャリストでありながら、センターバックとしてもプレー可能な選手を獲得したいということだ」
コクランは守備的MFを本職としながら、アーセナルやバレンシア時代には負傷者が続出した際、スクランブルではあるものの最終ラインの一角に入ったこともある。このような背景を踏まえると、ファルケ監督にとっては理想的なオプションと言えるかもしれない。
なお、今夏にリーズへ完全移籍加入した日本代表MF田中碧は、加入後4試合は途中出場が続いていたものの、アンパドゥの負傷により、今月1日に行われたチャンピオンシップ第8節ノリッジ戦(△1-1)より2試合連続で先発出場。仮にコクランが加入するとなれば、タイプが大きく異なる選手ではあるものの、起用されるポジションは同じなだけに、強力な“ライバル”が出現することとなりそうだ。
10/17 22:15
サッカーキング