今月27日にシーズン最初の“ル・クラスィク”も…フランス内務省がPSGサポーターに“遠征禁止令”

 パリ・サンジェルマンとマルセイユによる“ル・クラスィク”を今月27日に控える中、今回もパリ・サンジェルマンのマルセイユ遠征が禁止されるようだ。16日、フランス紙『ル・パリジャン』が報じている。

 名門クラブ同士が激突する“ル・クラスィク”の火蓋がまもなく切って落とされる。首都パリと、南部の大都市マルセイユ間のある種の“代理戦争”となる故、この伝統の一戦はいかなるときも白熱した好ゲームが繰り広げられてきた。ただ、欧州最大級のウルトラス(応援団体)を擁する両クラブにおいて、サポーター間の衝突は珍しいことではなく、これまでに逮捕された数はゆうに100人を超えているのも事実。2010年には、パリ・サンジェルマンのサポーター1名が亡くなる事態も起きていた。こうした騒動が契機となり、フランス内務省はパリ・サンジェルマンのサポーターによるマルセイユ遠征を2015年4月以来、マルセイユのサポーターによるパリ遠征を2018年以来禁止するに至った。

 そして16日、マルセイユの本拠地『スタッド・ヴェロドローム』で行われる“ル・クラスィク”を来週末に控える中、フランス内務省はパリ・サンジェルマンのサポーターに対して、今回も渡航禁止令を発布したようだ。『ル・パリジャン』によると、ブルーノ・ルタイロー内務大臣は、両クラブ間の長年に渡る敵意を挙げつつ、「同試合において、現実的かつ深刻な衝突の危険性」があると判断したという。また今回に関しては、「パリオリンピック期間中に休暇を奪われていた警察官の一部がバカンスに入っているため、警備の人員が不足している」と併せて伝えている。

 なお、リーグ・アン第7節終了時点でパリ・サンジェルマンは2位、マルセイユも3位と好スタートを切っており、今回の“ル・クラスィク”は首位の座をめぐる戦いになりそうだ。

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