ヴァラン氏、負傷箇所が現役引退の理由と告白「“左ひざ”ということがサインだった」
9月に現役を引退した元フランス代表DFラファエル・ヴァラン氏が、引退決断の理由を明かした。16日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』がフランス紙『レキップ』でのインタビューを引用して伝えている。
現在31歳のヴァラン氏はRCランスの下部組織出身で、2010年11月にトップチームデビュー。2011年夏にレアル・マドリードへと加入すると、在籍した10年間で公式戦360試合出場17ゴールを記録し、クラブのラ・リーガ制覇やチャンピオンズリーグ優勝など数多くのタイトル獲得に貢献した。2021年夏にはマンチェスター・ユナイテッドに完全移籍で加入し、3年間で公式戦95試合に出場。今夏からはセスク・ファブレガス監督の下でセリエA昇格を果たしたコモに加わったが、デビュー戦で左ひざを負傷して以降は欠場が続いていた。
そんなヴァラン氏は、先月25日に自身の公式インスタグラムで現役引退を表明。フランス代表としてFIFAワールドカップロシア2018を制覇した同氏は、31歳の若さでスパイクを脱ぐこととなった。
インタビューに応じたヴァラン氏は、「プレーを続けたいと思っていたけど、7月11日に最初のケガをしたとき、もう終わりだと悟った」と告白。「深刻な問題ではないことは分かっていたけれど、“左ひざ”ということがサインだった。2013年以来、左ひざで右ひざを補うようになり、そのおかげで何とかバランスを取ることができるようになった」と“左ひざ”が生命線であったと明かし、「左ひざが負担を背負うことにうんざりしていると言うなら、それに耳を傾けなければならない。あの負傷でまた悪循環に陥ったが、今回は犠牲と喜びのバランスが取れていなかった」と引退の理由を説明した。
一方、今後のキャリアについては、「私の将来はコモにある。サッカーにまだ貢献できることがたくさんあるんだ。ロボットのようにバランスの取れた動きではなく、創造性と自由を求めているよ」とコモでの活動継続を明言。さらに、「何か特別なものを探していて、コモでそれを見つけたんだ。マンチェスター・ユナイテッドでの経験はカップ戦の優勝で幕を閉じたが、クラブのプロジェクトは自分に合わないと思っていた。コモは経済的な魅力はなかったし、エキゾチックな魅力もなかった。でも、人間的なレベルでは、すべてが理にかなっていたんだ」と語っている。
10/17 01:17
サッカーキング