元レアル指揮官カペッロ氏、エンバペに“献身性”を要求「他の選手と同じように働かなければならない」

キリアン・エンバペ

 かつて2度に渡りレアル・マドリードの指揮官を務めたファビオ・カペッロ氏が、同クラブに所属するフランス代表FWキリアン・エンバペに苦言を呈した。12日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。

 現在78歳のカペッロ氏は、現役時代にローマやユヴェントスでプレーした。選手として最後のクラブとなったミランで指揮官デビューを果たすと、レアル・マドリードやユヴェントスなどの監督を歴任。チャンピオンズリーグ(CL)や各国のリーグタイトルなど数多くの栄冠を掴んできた。クラブでの実績が評価され、イングランドとロシアの代表監督としても指導。2018年に中国・江蘇蘇寧(現江蘇足球)の監督を退任して以降はフリーの状況が続いている。

 レアル・マドリードの監督時代は国内リーグを2度制し、スペインの地でも類稀な手腕を発揮したカペッロ氏。そんな同氏が今夏から“銀河系軍団”に加わったエンバペについて言及した。開幕からここまで公式戦11試合出場7ゴール1アシストをマークしているストライカーだが、イタリア人指揮官は「ビッグスターがレアル・マドリードに来たら、他の選手と同じように働かなければならないことを理解する必要がある」とコメント。一部メディアから守備への献身性や運動量について批判を受ける同選手に対し、カペッロ氏も同様の意見を口にした。

 続けて「なぜなら、あのクラブにはスターが1人ではなく大勢いるからだ」と説明。一方、「カルロ・アンチェロッティには時間が必要だと思うが、彼は多くのことを知っている」と述べつつ、「カルロはすぐに勝利を達成するための適切なバランスを見つけるだろう」と同監督によって今後チームの最適解が発見されるとの見解を示した。

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