記録づくめの衝撃4ゴール…パーマーに賛辞の声相次ぐ「言葉を失う」「並外れている」

コール・パーマー

 チェルシーに所属するイングランド代表MFコール・パーマーに賛辞の声が相次いでいる。28日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 プレミアリーグ第6節が28日に行われ、チェルシーはブライトンと対戦。7分に先制を許したが、21分にパーマーが同点弾を決めると、28分にはPKを決めたほか、31分には直接FKを叩き込み、ハットトリックを達成。34分に1点差に詰め寄られたが、41分には再びパーマーが追加点を挙げ、チェルシーは4-2で逆転勝利を収めた。

 試合後、圧巻の4ゴールを決めたパーマーについて、元イングランド代表FWセオ・ウォルコット氏は「言葉を失ったよ」と驚きを口にしつつ、「彼には(デニス・)ベルカンプや(ロビン・)ファン・ペルシのような優れた技術がある」とプレミアリーグのレジェンドと比較しながら、次のように続けた。

「彼はチェルシーで独り立ちをし、中心人物になった。どんなチームでも彼を外すことはできない。それはイングランド代表でもだ。彼にはとても才能があり、周囲に畏敬の念を抱かせるので、選手たちは彼を恐れるだろう。このまま続ければ、プレミアリーグのレジェンドになるだろうね」

 また、元イングランド代表DFマイカ・リチャーズ氏も「昨シーズン、彼が22ゴールを決めた時、私たちはこう考えていた。『またできるのだろうか?』だが、あまり彼の動きについて語られていないけど、彼の走りのタイミングは素晴らしい。彼がやることはすべて、彼のやり方で楽々とこなしている」と絶賛した。

「サッカー選手の頭脳に関して言えば、彼ははるかにリードしている。見ていて本当に楽しい。彼にはすべてがある。主役になると2人の選手からマークされるものだけど、それでも彼は結果を出してくれる」

 さらに、元イングランド代表FWゲーリー・リネカー氏も「彼を見るたびに息を呑むほどで、並外れたサッカー選手だ。イングランドの才能のある選手たちの中で、彼は一番かもしれない」と賛辞を送っている。

 なお、プレミアリーグ史上初めて前半だけで4ゴールを記録したパーマーが、この試合で樹立した記録について『BBC』は以下のようにまとめている。

・9分48秒で3ゴールを決め、プレミアリーグではチェルシー史上最速でハットトリックを達成した選手となった。

・19分57秒で4ゴールを決め、プレミアリーグでこれより早く4ゴールを記録したのは、2009年のトッテナム対ウィガン戦でのジャーメイン・デフォーのみだった。

・昨夏に加入して以来、プレミアリーグで3度のハットトリックを達成。これはジミー・フロイド・ハッセルバインクとフランク・ランパードに並んで、チェルシーでは最多タイ記録になった。

・チェルシーでのPKは最初10回すべてを決めており、ハッセルバインクが12回連続で決めたのに続いて、クラブでは最長記録に。また、加入してからの連続PK成功数ではマンチェスター・シティでヤヤ・トゥーレが11回連続で決めたのに続いて、プレミアリーグで2番目の記録になっている。

・昨シーズンが始まってから、プレミアリーグでは43ゴール(28ゴール15アシスト)に関与しており、これはどの選手よりも多い数字になっている。

・プレミアリーグで2試合以上4ゴールを記録したのは、フランク・ランパードセルヒオ・アグエロオーレ・グンナー・スールシャールディミタール・ベルバトフ、ヤクブ・アイェグベニ、アンディ・コールマイケル・オーウェンロビー・ファウラーに続いて、史上9人目の選手となった。

【ハイライト動画】チェルシーvsブライトン

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