レアルのアンチェロッティ監督が過密日程に言及 「選手たちは試合数を減らすため給与減を受け入れる」
レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は20日、ラ・リーガ第6節のベティス戦の前日会見で過密日程について言及した。
欧州サッカー連盟(UEFA)は今シーズンよりチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)、カンファレンスリーグ(ECL)のフォーマットを大幅に変更。出場枠の拡大やリーグフェーズ制の導入に伴い、参加クラブの試合数は増加することに。さらに、来夏には32チームが参加するFIFAクラブワールドカップが予定されていることから、主要コンペティションに参加する強豪クラブはかつてないほどの過密日程を強いられることとなる。
こうした現状に対し、リヴァプール所属のブラジル代表GKアリソンは「試合数が増えることについて僕たちがどう思っているかはみんな理解している。うんざりしているんだ」と言及。さらにマンチェスター・シティ所属のスペイン代表MFロドリは、ストライキの可能性を示唆しつつ「選手たちの一般的な意見だが、このままでは他に選択肢はない。本当に心配だ。苦しんでいるのは僕たちだ」とコメント。更に、バルセロナに所属するフランス代表DFジュール・クンデは「ロドリの発言に全面的に同意する」と語り、このままの状態が続けば、選手たちがストライキをせざるをえない日が来ると主張した。
以上を踏まえ、20日に行われた記者会見で過密日程について問われたアンチェロッティ監督は「不満を言っても今シーズンのカレンダーは変わらないだろう。しかし、選手たちが疲弊していると考えることは重要なことだ。今シーズンのカレンダーは変わらない。けれど、選手たちはサッカーの未来を変えることを考えている」と、過密日程について真剣に考える必要性を説明。
続けて、「サッカーは、よく考える必要がある。なぜなら、目的は負傷を減らすために試合数を減らすことなのだから。選手たちは試合数を減らすため給与減を受け入れるだろう」と選手たちが過密日程の改善を切望していると強調した。
09/20 22:35
サッカーキング