選手から相次ぐ過密日程への苦言…アーセナルDFティンバー、試合数増加に「正直、危険だと思う」

ユリエン・ティンバー

 アーセナル所属のオランダ代表DFユリエン・ティンバーとリヴァプール所属のスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンが、過密日程について言及した。9月30日、『BBC』や『ミラー』など複数のイギリスメディアが伝えている。

 欧州サッカー連盟(UEFA)は今シーズンよりチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)のフォーマットを大幅に変更。出場枠の拡大やリーグフェーズ制の導入に伴い、参加クラブの試合数は増加することに。さらに、来夏には32チームが参加するFIFAクラブワールドカップが予定されていることから、主要コンペティションに参加する強豪クラブはかつてないほどの過密日程を強いられることとなる。

 こうした現状について、マンチェスター・シティ所属のスペイン代表MFロドリは、ストライキの可能性を示唆しつつ「選手たちの一般的な意見だが、このままでは他に選択肢はない。本当に心配だ。苦しんでいるのは僕たちだ」と言及。チームメイトであるスイス代表DFマヌエル・アカンジやリヴァプール所属のブラジル代表GKアリソン、バルセロナ所属のフランス代表DFジュール・クンデ、トッテナム所属の韓国代表FWソン・フンミンらも過密日程に対して苦言を呈している。

 代表戦を含めた過密日程の影響もあってか、今シーズンは開幕直後から各国リーグで負傷者が多発。ロドリもプレミアリーグ第5節アーセナル戦で右ひざのじん帯を損傷し、今シーズン中の戦列復帰は絶望的とも報じられている。右ひざ前十字じん帯損傷により昨シーズンの大半を欠場したティンバーは、ロドリの発言に「完全に同意する」としつつ、過密日程について次のように持論を展開した。

「マンチェスター・シティとリヴァプールだけでなく、僕たちのロッカールームでも大きな話題になっている。昨シーズンはプレーできなかったので、今はただただプレーすることを楽しんでいる。文句を言うつもりはないが、みんなが言っていることは理解できるよ。正直、危険なことだと思っている。先週はマンチェスター・シティと対戦したが、2日後にはまた試合があった。これはやりすぎだと思うよ。忙しさがなくなる気配はない。毎試合ベストを尽くそうとしているが、試合が続くと困難になる。特に冬休みのないイングランドではね」

 また、A・ロバートソンも「選手たちはサッカーを愛しているし、試合をするのが大好きだ。そのために一生懸命取り組んでいる。数日後には『アンフィールド』でCLの試合がある。最高の試合の一つだが、追加の試合もある。選手たちはそれについてどう思うか、どう感じるかを聞かれることはない。僕たちはそこにフラストレーションを溜めている。ただ追加の試合やトーナメントが行われるだけで、僕たちには何も聞かない。発言権があるようには思えないし、悔しいよ」とコメントしている。

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