60年ぶりCL出場ボローニャが開幕4戦未勝利…後半ATの同点弾で昇格組コモと辛うじてドロー

コモvsボローニャ

 セリエA第4節が14日に行われ、コモとボローニャが『スタディオ・ジュゼッペ・シニガーリャ』で対戦した。

 ボローニャは昨季セリエAで5位に入り、60年ぶりにチャンピオンズリーグ出場権を獲得(前回は前身大会)。しかし、昨季限りでチアゴ・モッタ監督が退任し、DFリッカルド・カラフィオーリ、FWジョシュア・ザークツィーら主力も流出。フィオレンティーナで評価を高めたヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督を招聘したものの、今季は開幕から3試合で2分1敗と苦しいスタートになっていた。

 一方、セスク・ファブレガス監督が率いる昇格組のコモは、開幕節でユヴェントスに0-3で完敗。第2節でカリアリとは引き分けたものの、第3節ウディネーゼ戦は0-1で敗れ、1分2敗のスタートになっていた。

 試合は開始早々に動いた。5分、カウンターから元イタリア代表FWパトリック・クトローネがペナルティエリア内左に侵入すると、中央へ折り返したボールがボローニャDFニコロ・カザーレに当たってコースが変わる。これがゴールに吸い込まれ、オウンゴールでコモが先制に成功した。

 先制を許したボローニャは、その後もなかなか同点に追いつけない。前半アディショナルタイムにはフリーキックから相手のハンドを誘発し、PKを獲得。しかし、VARが介入し、ハンドはペナルティエリア外だったため、フリーキックに変更されて、得点を奪うことはできなかった。

 後半に入り、53分にコモが追加点を奪う。今夏レアル・マドリードから獲得したMFニコラス・パスがロングボールを落とすと、ガブリエウ・ストレフェッツァがスルーパスを供給。裏に抜け出したクトローネがドリブルからカットインして右足を振り抜いた。鋭いシュートはゴール右隅に決まり、コモがリードを2点に広げた。

 2点を追いかけるボローニャは、攻勢を強める。MFトンマーゾ・ポベガが71分に放ったミドルシュートはポストに直撃したものの、76分にMFイェンス・オドゴールのシュートのこぼれ球に反応した途中出場FWサンティアゴ・カストロが倒れ込みながらシュートを決めて、1点差に迫った。

 このまま終了かと思われた後半アディショナルタイム、ペナルティエリア内でボールを受けた途中出場FWサミュエル・イリング・ジュニオールが左足で見事にゴールネットを揺らし、ボローニャが土壇場で同点に追いついた。

 しかし、ボローニャの反撃もここまで。2-2の引き分けに終わり、ボローニャは開幕4試合未勝利。コモもセリエA昇格後の初勝利は持ち越しとなった。

【スコア】
コモ 2-2 ボローニャ

【得点者】
5分 1-0 ニコロ・カザーレ(オウンゴール/コモ)
53分 2-0 パトリック・クトローネ(コモ)
76分 2-1 サンティアゴ・カストロ(ボローニャ)
90+1分 2-2 サミュエル・イリング・ジュニオール(ボローニャ

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