「この美しい街で、とても幸せだった」 左SBアクーニャのセビージャ退団が決定…新天地は母国リーベルに

マルコス・アクーニャ

 セビージャは21日、左SBマルコス・アクーニャがリーベル・プレートへと完全移籍することを発表した。

 1991年10月28日生まれのアクーニャは現在32歳。母国アルゼンチンのフェロカリル・オエステでプロキャリアを始めると、ラシン・クラブとスポルティングを経て、2020年夏にセビージャに加入した。南米系サイドバックらしいパワフルさに加え、正確かつ破壊力を兼ね揃えたキックを武器に左サイドを制圧。在籍4年でクラブ公式戦通算149試合に出場し6得点16アシストを記録。2022-23シーズンのヨーロッパリーグ制覇の立役者となった他、2021年11月の“エル・グラン・デルビ”ではスーペルゴラッソを叩き込んで宿敵を葬る活躍を見せていた。また、アルゼンチン代表として通算59キャップを保持するアクーニャは、2度のコパ・アメリカとカタールW杯優勝にも貢献している。

 ラストイヤーとなった昨シーズンは、負傷の影響もあってプレー機会が減少したアクーニャ。クラブとの現行契約を来夏まで残していたものの、キャリア終盤に差し掛かった今夏に母国復帰を決断した“エル・ウエボ”は、自身の公式SNSにて「セビジスタの皆んな、今日で1つのステージを終えることになる。長年一緒に過ごしてくれたことに感謝したい」と始め、「皆んなは、僕と僕の家族を愛情深く受け入れてくれたね。娘のマルティナが生まれたこの美しい街で、僕たちはとても幸せだった」と感謝を綴りつつ、以下のように続けている。

「いつもピッチにすべてを置いてきたこと、そしてこのシャツを守れたことに誇りを感じていることを覚えておいてくれないか。良い時も悪い時もあったけれど、セビージャをトップに立たせるために、僕はピッチですべてを賭けてきた」

「この偉大なクラブから出発する。友人たちといつも僕を支えてくれた人々の愛情、それから、セビジスタと一緒に重要なタイトルを獲得できた喜びを持ってね。チームメイト、クラブスタッフ、サポーター…皆んなの多大な愛情に感謝したい。彼らはずっと僕の心の中に居続けるだろう。ここに到着した初日から聞かされてきたように、“決して忘れられないように”だ」

 リーベル・プレートと2027年12月までの契約を締結したアクーニャは、故郷の地でどのような活躍を見せてくれるのだろうか。

【手紙】セビージャから出発するアクーニャ


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