”空白の1年間”を経て…33歳のデ・ヘアがセリエAで再出発へ「始まるのが待ち切れない」

ダビド・デ・ヘア

 フィオレンティーナに所属するスペイン人GKダビド・デ・ヘアが新天地での意気込みを語った。12日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現在33歳のデ・ヘアはアトレティコ・マドリードの下部組織出身で、2009年夏にトップチームへ昇格した。2011年夏に加入したマンチェスター・ユナイテッドでは公式戦通算545試合に出場し数々のタイトル獲得に貢献。昨年夏の退団後はフリーの状態が続いていたが、今夏にフィオレンティーナと1年契約を締結した。同選手にとってはキャリア初のセリエA挑戦となる。

 1年間の“無所属生活”を経てようやく新天地が決まったデ・ヘアは「非常に嬉しい。ここでプレーしたいと思っていたし、フィオレンティーナで新たな一歩を踏み出すには今が最適なタイミングだ。素晴らしいことを成し遂げられるように努力するよ」と喜びを口にしつつ、フィオレンティーナの印象については次のように語っている。

「世界中の誰もが紫色のユニフォームを見れば、それがフィオレンティーナのものであると分かる。そのユニフォームに袖を通した偉大な選手たちは、信じられないような歴史を作ってきた。過去2回のヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)決勝では不運だったが、スペインでは『3度目の正直』とよく言われている。同じことが起こるかは誰にも分からないが、このクラブでトロフィーを掴めたらそれは信じられないことだ」

 また、デ・ヘアはマンチェスター・ユナイテッド退団後の“空白の1年間”についても言及。「すでに準備はできていると思う。今週はチームメイトともにトレーニングし、彼らのことをより良く知るための時間がある。メンタル面の良い感じだし、自信を感じているよ」と試合勘に問題がないことを強調しつつ、次のように無所属の期間を振り返った。

「僕はマンチェスター・ユナイテッドで長い時間を過ごした。長い間僕にとってのホームであり続けたし、これからも常に心の中に残り続けるだろう。僕にとってはマンチェスター・ユナイテッドが唯一無二のクラブだったし、イングランドの他のクラブでプレーするための適切なモチベーションを見つけるのは困難だった。でも、トレーニングは続けていたし、今は美しい街と美しいクラブにいる。始まるのが待ち切れないよ。この1年間は非常にハードワークしてきた。おそらくクラブに所属していた時よりもね。すでに週末にはここでトレーニングを積み、適応していると感じるよ」

 デ・ヘアが所属するフィオレンティーナは現地時間17日に控えるセリエA開幕節でパルマ・カルチョと対戦する。

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