地区シリーズ第5戦へ大谷翔平、本塁憤死は「忘れました」とニヤリ…ダルビッシュ有と山本由伸が先発へ

 【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグのナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)は11日、大谷翔平と山本由伸のドジャース(西地区1位)と、ダルビッシュ有と松井裕樹のパドレス(西2位)による第5戦が行われる。ここまで2勝2敗で、勝った方が千賀滉大メッツ(東3位)とのリーグ優勝決定シリーズに進出する。ドジャースは山本、パドレスはダルビッシュが先発する。ポストシーズンで両チームの日本人投手が先発して投げ合うのは史上初となる。10日はドジャースタジアムで前日記者会見が行われ、両チームの監督と大谷、ダルビッシュが1人ずつ対応した。

第5戦の前日記者会見に臨んだ大谷翔平(左)とダルビッシュ有(10月10日、米ロサンゼルスのドジャースタジアムで)=帯津智昭撮影

 負ければ終わりの第4戦で、ドジャースは打線が12安打と奮起し、8人による無失点リレーで8―0で大勝した。大谷は「全員でつかみ取った勝利だと思うので、それを継続してできれば、明日も必ず勝てる」と意気込む。

 第4戦では四回、二塁走者だった際に三塁線への打球で本塁に突入。打球が三塁塁審の腕に当たる不運があり、本塁で憤死した。大谷はベンチで怒りの表情を見せ、声を張り上げていたが、会見でそのことについて問われると、「忘れました」とにやり。「本当に、いいことも悪いことも、ほとんど忘れている。(同点3ランを放った)1戦目の全体的な感じも忘れている。短期決戦は特に、もう終わったことは、全部が終わった後に振り返ればいいかなという感じ。明日、勝つことに全部、集中できている」と力を込めた。

 パドレスはダルビッシュが先発予定。第2戦では7回3安打1失点と好投して勝ち投手となり、1番指名打者で出た大谷を3打数無安打に抑えた。中4日で重要な第5戦を任され、「チーム、ファンの方々も期待してくださっていると思うので、結果的にパドレスが勝つような投球ができればいい」と語った。この時点では山本の先発はまだ発表されていなかったが、ダルビッシュは「対戦できたら、すごくうれしい。個人的にはすごく仲のいい選手なので、お互いこういう舞台で投げ合えるというのは、すごく幸せなことだと思う」と歓迎した。

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