大谷翔平が初出場する大リーグのポストシーズンとは…「世界一」決める1か月の「短期決戦」

 米大リーグのポストシーズンは日本時間6日、地区シリーズが始まった。ドジャースの大谷翔平がメジャー7年目で初めて出場することで、より注目も高まるが、そもそも、ポストシーズンとは何か。今さら人には聞けないが、実はよくわからない人向けに説明する。(デジタル編集部)

今季50号となる2ランを放った大谷。ポストシーズンでもホームランが期待される(9月19日、米マイアミで)=片岡航希撮影

 大リーグのポストシーズンには、アメリカン・リーグ(ア・リーグ)、ナショナル・リーグ(ナ・リーグ)それぞれ6チームが出場。4段階のシリーズを経て、ワールドチャンピオンと呼ばれる大リーグの今季王者が決まる。

 大リーグは、162試合に及ぶレギュラーシーズンでは、各リーグの15チームがそれぞれ3つの地区(東・中・西)に分かれる。各地区の優勝チームと2位以下のチームのうち、勝率の高い3チームがポストシーズンに出場。優勝チームのうち勝率の高い2チームがシードされ、他の4チームは1回戦に当たるワイルドカードシリーズ(3回戦制)から戦いを始める。

大リーグのプレーオフの組み合わせ

 ワイルドカードシリーズを勝ち抜くと、5回戦制の地区シリーズ、7回戦制のリーグ優勝決定シリーズがあり、これを制したチームがリーグ王者に。そのリーグ王者同士がワールドシリーズでぶつかり、先に4勝した方がワールドチャンピオンとなる。地区優勝できなくても、リーグ王者、そしてワールドチャンピオンになる道があるというわけだ。

 それぞれのシリーズは、多くても4勝すれば勝ち抜ける「短期決戦」だが、ワールドチャンピオンとなるためには、チームによっては、10月1日から11月2日まで最大22試合を行うという長丁場だ。

 ドジャースの場合、レギュラーシーズンの勝率がリーグ最高だったため、6日の地区シリーズから登場。ワイルドカードシリーズを勝ち抜いた同じ西地区のライバル、パドレスと相まみえる。6日はドジャース山本由伸が、7日はパドレスのダルビッシュ有が先発登板。パドレスのブルペンには松井裕樹がいる。日本人ファンにとっては、楽しみも多いカードだ。

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