大谷翔平の偉業に高校時代のトレーナー「すごすぎて、何が何だか分からない状態」

 【マイアミ(米フロリダ州)=帯津智昭】米大リーグ・ドジャース大谷翔平選手(30)が19日(日本時間20日)、「走と打」で前人未到の「50本塁打、50盗塁」を達成した。球場は2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本を投打の二刀流で優勝に導いた当時と同じ「ローンデポ・パーク」。大谷選手は「色々プレーしてきた球場の中で、すごく好きな球場の一つになった」と笑顔で語った。

7回2死3塁、今季50号となる2ランを放つ大谷(19日、米マイアミで)=片岡航希撮影

 国内からも偉業達成を喜ぶ声が聞かれた。

 大谷選手は昨季のオフ、全国の小学校約2万校に野球グラブを3個ずつ寄贈し、SNSで「野球しようぜ!」と呼びかけた。東京都西東京市立碧山小学校ではグラブが届いたのを機に、児童約20人がキャッチボールを楽しむようになり、校内で野球大会を開くことを目指している。2年生(8)は、「私もホームランを打てるようになって、みんなに自慢したい」と笑顔で話していた。

 大谷選手の地元・岩手県でも祝福の声が上がった。

 大谷選手が生まれ育った奥州市の市役所では20日午後、横断幕が掲げられ、市民から拍手が起こった。

 高校時代の大谷選手をトレーナーとして支えた花巻市の整骨院経営、小菅智美さん(49)は、「次々に偉大な記録を塗り替える姿はすごすぎて、何が何だか分からない状態」と話す。大谷選手の負けず嫌いな性格が印象に残っているといい、「これからどう活躍するのか、一ファンとして楽しみに見届けたい」と期待を寄せた。

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