故郷の大谷メーターも「51―51」に…来週現地で観戦する83歳「目の前で見たい思いもあった」

 米大リーグ史上初となる「50本塁打、50盗塁」を達成した大谷翔平選手(30)の地元・岩手県では、前人未到の記録をたたえる声や祝福ムードが広がった。

応援メッセージも書き込まれている「大谷メーター」(20日、岩手県奥州市役所で)

 大谷選手が生まれ育った奥州市の市役所本庁舎では20日朝、本塁打と盗塁の数を示す「大谷メーター」をユニホーム姿の女性職員がめくって更新した。本塁打数と盗塁数はさらに伸びて表示は「51―51」となり、訪れた市民らが「おめでとう」「地元の誇り」などと応援メッセージを書き込んだ。

7回に今季50号となる2ランを放ち、ベンチ前で仲間と喜ぶ大谷選手(右から2人目)(19日、米マイアミで)=片岡航希撮影

 大谷選手の幼少期も知る「大谷翔平選手ふるさと応援団」元顧問の立花公夫さん(83)は「胸がいっぱいで言葉が見つからない。人間離れした活躍には驚きの連続だ」とうなった。来週には現地のドジャースタジアムで観戦予定といい、「本当は目の前で見たい思いもあったが、偉業が達成されてうれしい」と喜んだ。

 本塁打数に合わせて、自宅で自家栽培のカボチャを並べる大谷メーターを設けている雫石町の運送業藤原和芳さん(60)は、テレビのニュースで記録達成を確認した後、50、51個目を棚に置いた。「まさか1試合で2盗塁を決め、3本塁打を放つなんてすごいの一言。岩手の宝です」と笑顔だった。

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