11勝&防御率「0.98」と快投続ける中日・髙橋宏斗に平松氏「もう今年のピッチングは、文句のつけようがない」


◆ 「ストレートは速いし、フォークは切れるし…」

 中日が広島に逆転勝ち。1点差ゲームをモノにし、チームの連敗を2で止めた。

 この日は若きエース・髙橋宏斗の好投が光った。序盤はピリッとせず、2回には二死三塁のピンチを背負うも無失点ながら、3回には先頭のピッチャー・森下暢仁に死球を与えるまさかのピッチング。続く秋山翔吾にもライト前ヒットを浴びてピンチを広げると、二死一・二塁から4番の末包昇大にレフト線への二塁打で先取点を許した。しかし4回に味方打線が逆転と援護を受けると、5回から7回まで3イニング連続3者凡退と広島打線を抑え込みお役御免。残りの2回は松山晋也とライデル・マルティネスの鉄壁リレーで中日が勝利し、髙橋は11勝目を手にした。

 この日の快投で規定投球回に到達し、防御率は12球団トップの「0.98」となった髙橋宏斗に対し、27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した平松政次氏は「もう今年のピッチングは、文句のつけようがないぐらい。ストレートは速いし、フォークは切れるし。そういうところで、もう何も危なげないピッチングをしてますよね」と絶賛。

 ただ「前回4失点ありましたし、今日も1点取られましたけど、 ちょっとね、ストレートがシュート回転するところが私は気になりましたけど」と気になるポイントを指摘しながらも、5回の坂倉将吾から奪った見逃し三振を奪ったボールを例に上げ「このボールなんかもう全く手も足も出ないという素晴らしいピッチングをしてますんでね。このままずっとこの状態で行くんじゃないでしょうかね」とこれからの活躍に太鼓判を押していた。

 この日の勝利でチームの連敗を止めたのは今季8度目となった4年目の右腕。タイトル奪取で、中日のエースから球界のエースへと駆け上がっていきそうだ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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