名手がまさかのミス連発…決勝点に直結した矢野雅哉のエラーに高木氏「やっぱり優勝争いしてるときにこういうミスは痛かった」


◆ 「こういうエラーって見たことないんですよ」

 広島が中日に逆転負け。約1カ月ぶりの連敗を喫し、2位巨人とのゲーム差がなくなってしまった。

 広島打線は3回、中日先発の髙橋宏斗から先頭のピッチャー・森下暢仁が死球で出塁すると、1番の秋山翔吾はライト前ヒットでチャンス拡大。二死までアウトを重ねてしまったが、一・二塁から4番の末包昇大がレフト線への二塁打で今季髙橋から初得点を挙げ先制した。しかしここまで無失点に抑えていた森下だったが、4回1死から細川成也のショートゴロを遊撃の矢野雅哉が弾き記録は内野安打で出塁を許した。さらに二死後、オルランド・カリステのショートゴロも矢野がファンブルし、ピンチが拡大すると、続く石川昂弥にライト線に落とされ逆転の2点タイムリー二塁打を浴びた。試合はこの後両軍の投手陣が踏ん張りこのままゲームセット。広島は1-2で僅差のゲームを落とした。

 痛いミスが決勝点につながった点に関して、27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた高木豊氏は「今日は上手の手から水が漏れたというかね…いやあ、痛かったですけども。しかも人工芝で。珍しいと思いますよ」と矢野のプレーに首を傾げると、解説者として出演した平松政次氏も「ファインプレーは何回も見てますけどね、こういうエラーって見たことないんですよ。多少気持ちが入って、なんか焦ったんでしょうね。 グラブ(ボールが)に入ってないもんね」と同意しつつ、名手のミスを分析した。

 しかし平松氏が「監督からしても、選手からしても責める人は誰もいませんよ」とかばうと、高木氏も「ほんとにチーム救ってきてますから。だからこれは責められません」と今季好守備で幾度となくチームを救ってきた点を評価。だが「ただ、やっぱり優勝争いしてるときにこういうミスはね、ちょっと痛かったと思いますけども」と最後までもったいないプレーだったと悔やんでいた。

 名手のまさかのミスが命取りになった広島。優勝争い真っ只中なだけに、余計クローズアップされてしまうプレーとなってしまった。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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