ロッテ・髙部、貴重な追加点となる適時打と犠飛!吉井監督「良かったです、本当に」


◆ 貴重な適時三塁打と犠飛

 ロッテの髙部瑛斗が11日のオリックス戦、貴重な適時三塁打と犠飛を放った。

 初回、藤岡裕大の第5号2ランで先制し、なお二死一塁で迎えた高部の第1打席、先発・齋藤響介が1ストライクから投じたカーブを振り抜くと、右中間を破る適時三塁打。さらに、3-0の3回にソトの適時三塁打が飛び出し、一死三塁の第2打席はきっちりとレフトへ犠飛。

 吉井理人監督は髙部の打撃について「良かったです、本当に。追加点が欲しいところだったので、ポランコもよく走ってくれましたけど、良かったです」と評価した。

 この日は5番・佐藤都志也の後を打つ6番打者として出場し、ポイントゲッターの役割を果たしたが、今季は1番や2番だけでなく、3番、7番など、さまざまな打順で出場する。

 打順について髙部は「監督さんが決めていることなので、僕がやることは変わらない。そこは変えずに自分のできることをと思ってやっています」と口にした。

◆ 「最低限できるように」

 髙部は7月、リーグトップの打率.405、出塁率.457、リーグトップタイの30安打、リーグ3位の長打率.541を記録するなど、7月度の『大樹生命月間MVP賞』を受賞。

 7月は9試合でマルチ安打を達成し、4日の日本ハム戦で4安打するなど固め打ちが目立った。「ヒット出ていることに対して悪くはないと思うんですけど、1打席、1打席違いますし、アウトのなり方もいろいろある。今はたまたまかなという感じです」と満足していなかった。

 納得していない部分について「調子って常に変わってくると思うので、そういうところでも今(8月1日取材時点)はたまたま打てているだけかもしれないですし、これから打てなくなる時もあると思うので、今を大事にという感じでやっています」と気を引き締めた。

 バッティングにおいて、1日に何本安打を打とうとか目標を立てているのだろうかーー。

 「1日1本であったり、1日の中でどうにか何とかできるようにと思って、最低限できるようにと思って毎試合臨んでいます」。

 髙部が昇格する前、チームは17勝18敗3分だったが、5月18日に昇格してからは37勝24敗3分と13の貯金を作るなど、チーム力が上がった。ただ本人は「そこはたまたまだと思うので、僕は戦力のピースになれればなと思ってやっています」と謙虚に話した。「できることをしっかりやるというのが一番だと思うので、僕が持っているものを全て出せるように。常にやっていこうと思っています」。負けられない戦いが続く中で、この先も髙部の活躍は欠かせない。

取材・文=岩下雄太

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