1025日ぶりの復活勝利の阪神・髙橋遥人に谷沢氏「肩と肘の痛みが解消してどんどん投げれるという嬉しさを感じました」


◆ エース候補と言われていた左腕が復活!

 阪神が広島に完勝。このカード3連敗を阻止し、負ければ自力優勝消滅の危機も防いだ。この勝利の立役者は、2021年10月21日ドラゴンズ戦以来、1025日ぶりの勝利投手となった髙橋遥人の快投だった。
 
 高橋は初回、1安打を許すもアウトはすべて三振と圧巻の立ち上がりを見せ、2、3回はランナーを背負いながらも要所を締めた。4回は2死から味方の失策も絡み、満塁のピンチを招いたが、代打の石原貴規を空振り三振に切って取ると、5回はこの日初めての3者凡退で役目を終えた。打線も初回から森下翔太のタイムリーと大山悠輔の二塁打で後押しすると、4回には前川右京の3号ソロで加点した。8回にも再び大山がソロホームランでダメを押し、4-0の完封勝利を手に入れた。

 5回を無失点に抑え、見事な復活投を披露した高橋について、11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた坂口智隆氏は「良かったですよね。 怪我の前より変化球をうまく使いながら、キレのある真っすぐを生かしてるように見えた」と分析。

 解説として出演した谷沢健一氏は「トミー・ジョン手術をして、そして肩も痛めた。それもちょっと良くなってね」とここまでの苦労を振り返りつつ「非常に球持ちがよく、打者の近くまでボールを持っていて、狙いを外す。 そういう意味でも肩と肘の痛みが解消してどんどん投げれるという嬉しさを感じましたよね」と頷いた。

 もうひとりの解説者の高木豊氏は「ほんとに嬉しいです」と口にしながらも淡々と答えたヒーローインタビューを振り返りながら「動揺していないというか、クールな感じ。それも落ち着いて投げられた1つの要因かなって。すごくいい性格をしてるんじゃないかな」とキャラクターに着目しつつ、称えていた。

 エース候補と言われていた左腕の復活。反撃を狙う岡田阪神にとって、絶好の起爆剤となりそうだ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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