阪神・大山が7号2ラン含む3打点 豪快な“マン振り”アーチに鳥谷氏「状態が上がってきてるんじゃないかと」


◆ 虎の主砲に復調気配?岩本氏「元気な大山に見えた」

 阪神は打線が爆発し広島に12-3で大勝。連敗を「4」で止め、前半戦を貯金1で折り返した。

 2試合連続完封負け中の虎打線が突如、牙をむいた。1点を追う3回、2番・中野拓夢の左前適時打で追いつくと、これが17日の巨人戦(東京ドーム)の5回に1点を奪って以来、27イニングぶりの得点となった。

 なおも二死一、三塁で4番・佐藤輝明が右前適時打を放ち逆転。さらにここから、5番・大山悠輔の中前適時打、6番・前川右京の左前適時打、7番・木浪聖也の右前適時打で3点を追加し、広島先発・九里亜蓮をノックアウトした。代わった河野佳から8番・梅野隆太郎も中前適時打を放ち6-1。5者連続含む6本の適時打を集中し一挙6点のビッグイニングとした。

 4点リードの6回も1番・近本光司の右前適時打、3番・森下翔太の左越え2点適時二塁打などで4点を加え、なおも二死三塁で大山が仕上げの一撃。左翼席へ飛び込んだ7号2ランは、自身にとってもチームにとって14試合ぶりの本塁打となった。

 3回に続き6回も一挙6点のビッグイニングとし、計13安打12得点の猛攻でスタメン野手全員安打&打点を記録。打線の援護を受けた先発の西勇輝は、6回9安打2失点の粘投で4勝目(3敗)を挙げた。

 21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』のMCを務めた岩本勉氏は「『先発野手全員安打、全員打点』はあまり聞いたことがない」と、久々につながった猛虎打線に驚きの表情。その中で痛烈な中前適時打と豪快2ランで計3打点をマークした大山について「元気な大山に見えた」と好印象を口にした。

 解説者として出演した阪神OBの鳥谷敬氏は、大山について「(本塁打は)高めのボール気味の球だった。ある程度振れていないと、あのコースはホームランにはできない。かなり状態が上がってきてるんじゃないかと思います」と分析。さらに「やっぱり長打というところで、甲子園でホームランは難しいんですけど、その長打を打てる佐藤選手、大山選手、この二人は相手に脅威を与える」と、連覇のカギを握る和製大砲ふたりの後半戦での巻き返しに期待を寄せた。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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