大谷翔平、「アンチDH派」黙らせた グラブ一度も持たずMVP…メッツ担当記者が語る偉業
ドジャース・大谷翔平投手(30)が21日(日本時間22日)、全米野球記者協会(BBWAA)が選出するナ・リーグの最優秀選手(MVP)に満票で選出された。史上12人目となる3度目の受賞で、DH専任選手、移籍してリーグをまたいでの2年連続受賞はともに史上初。1995年から全米野球記者協会(BBWAA)のメンバーとして主にメッツを担当してきた「ニューズデー」紙のベテランコラムニスト、デビッド・レノン氏が、ナ・リーグMVPについて語った。
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MVP争いは思いのほか接戦になると思っていた。なぜなら、メッツのリンドアが、大谷に入れ替わるのに十分な活躍をシーズン最終盤に見せたからだ。
シーズン最終戦の9月30日(日本時間10月1日)、ブレーブス戦の9回に逆転2ラン。メ軍をプレーオフに導いた。これは1年を通じてリンドアが見せた働きの一部ではある。ただ、メジャーは10月の戦いに出てなんぼ。その舞台へ引っ張った価値は絶大なのだ。
一方の大谷。守備に就かないため、試合出場時間は「半分」だった。54本塁打―59盗塁というビデオゲームのような数字を残していなかったら、「恐るべきDH」で終わり、リンドアのオールラウンドな活躍にMVPは譲られていたかもしれない。
でもけがだらけのド軍で、大谷が見せたスイングは全て必要だった。負傷者リスト(IL)入りした選手数が26でメジャーで2番目、その故障による欠場日数(2158日)がメジャーで最も多かったチームが地区首位を維持するのは、大谷の歴史的な活躍なくしてあり得ない。古風な考え方で「アンチDH派」の人々が、大谷がグラブを一度も持たなかった事実を理由に、その価値を低く評価することは不可能だったと思う。
11/23 05:10
スポーツ報知