「オランダ人が身長が高いと聞いてオランダ産のポテトフライを買って…」192センチの巨人ドラ4・石田充冴を生んだ母の「全力育成法」

父・威仁さん(左)、母・明子さんと記念写真に納まる石田

 巨人からドラフト4位で指名された石田充冴(じゅうざ)投手(18)=北星学園大付=が20日、“戸郷ロード”を歩み、最多勝を目標に掲げた。札幌市内のホテルで契約金4000万円、年俸600万円(金額はいずれも推定)で仮契約。背番号「90」に決まり「1年目からやってやろうって気持ちになっています」と意欲を燃やした。来季、高卒新人投手で1年目から1軍登板を果たせば球団では19年の戸郷以来、6年ぶり。192センチの長身に無限大のポテンシャルを秘める右腕が、出世街道を走り抜ける。

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 仮契約を終えた息子の姿を母・明子さん(47)は感慨深げに見つめていた。米マイナーでのプレー経験を持つ父・威仁(たけひと)さんの願いもあり、おなかに石田を身ごもってからというもの「スポーツをする上では身長が高い方が有利だから」と、とにかく体を大きくすることしか考えていなかったという。

 「科学的根拠はないんですけど(笑い)。でもやれることは全部やりました」。おむつ替えの度に股関節、膝、かかとを刺激。移動の車の中でも自分の膝の上でジャンプさせたり、家ではトランポリンを飛ばせた。「身長が大きい人には何を食べていたかとか聞いて回って。きゅうりが好きな背の高い子がいたのできゅうりばかり食べさせたり、オランダ人が身長が高いと聞いて、オランダ産のポテトフライを買って食べさせたり…」。母の努力も実り、恵まれた体格へと成長した。

 「今日契約をするんだと思ったら、涙が出てしまった」と目を潤ませた明子さん。プロの舞台へ飛び込む息子の背中はより大きく見えた。(巨人投手担当・水上 智恵)

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