【大学野球】「この3週間は死ぬ気で取り組んできた」“最後の早慶戦”へ慶大・本間颯太朗主将が闘志

9日からの早慶戦へ意気込みを示した慶大の本間颯太朗主将と清原正吾内野手(カメラ・加藤弘士)

 慶大の本間颯太朗主将(4年=慶応)が8日、横浜市内の慶大グラウンドで取材に応じ、9日からの早慶戦(神宮)に向けた意気込みを語った。

 今季ここまで3勝7敗1分けと苦戦し、5位が確定した慶大と、「1勝すればV」となる早大との激突。それでもキャプテンに臆するつもりは全くない。

 「勝ち点5の完全優勝が懸かった早稲田さんと、僕たち4年生にとっては学生野球最後の早慶戦ができるというところに、幸せを感じています。早稲田から勝ち点を取って卒業したい」

 10月20日の法大2回戦に敗れ、リーグ戦は約3週間の間が空いた。本間は早慶戦に向けてもう一度、チームを一つにした。

 「慶応義塾野球部の目標として、『日本一』ともう一つ、『早稲田に勝つ』がある。この『早稲田に勝つ』をチーム全員で意識してやってきました。

 昨秋は打率3割4分、3本塁打と爆発したが、この秋は22打数1安打と苦しみ、スタメンを外れることもあった。だがここまで来たら好不調は関係ない。スタメンでの出場が濃厚だ。

 「結果が出ていないので、プレーヤーとしてはすごい悔しい気持ちはありますけど、チームが勝つためにやるべきことは、スタメンでもベンチでも同じ。与えられた立場でチームが勝つ確率を1%でも上げれるように、というところを意識しています」

 泣いても笑っても残り1カード。4年生にとっては早慶戦がラストゲームになる。

 「最後ということで、やるしかないと思っている。この3週間は死ぬ気で取り組んできた自負がある。5位は確定していますけど、この順位からでもこれだけやれば早稲田に勝てるんだというところを示せれば、来年の慶応日本一につながってくる。そういった背中を後輩たちに見せたい」

 “チーム本間”で臨むラストマッチ。若き血をたぎらせ、神宮の舞台に立つ。(加藤 弘士)

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