【広島】育成ドラフト3位の静岡大の安竹俊喜 先輩・佐藤啓介に続くぞ、ルーキーイヤーに支配下昇格

静岡大の安竹俊喜(右)は、松本有史スカウトから広島の帽子をかぶせてもらう

 広島から育成ドラフト3位で指名を受けた静岡大の安竹俊喜捕手(23)が11月6日、静岡市駿河区の同校で指名あいさつを受けた。担当した松本有史スカウトらと対面して「プロになるという実感が、少しずつ湧いてきた。ここから頑張りたい」とほほえんだ。

 静岡大からは昨年、育成ドラフト2位で同じく広島入りし、今年6月に支配下に登録された佐藤啓介内野手に続き、2年連続でのプロ野球選手。安竹は「心強い先輩がいる」と安どの表情を浮かべた。「プロに入っても佐藤さんの練習での取り組みを見て、自分も早く支配下に上がれるように頑張っていきたい」と力を込めた。

 松本スカウトは評価した点を二塁への送球が1・8秒の強肩だと明かすと、「捕手なので、出れる機会が少ないと思うのですが、(同じく担当した)佐藤選手に負けないぐらい、早く支配下入りしてくれればいい」と期待した。これに対して安竹は「佐藤さんは相当早かったので、厳しいですけど、練習を一生懸命してすぐ上がれるようにしたい」と苦笑交じりに思いを口にした。

 安竹は地元の名門・静岡高に通っていた。公式戦は2年秋の新チーム初戦の1度のみ。その後、ブルペン捕手として3年夏の甲子園出場を裏方として支えた。卒業後は、出場機会を求めて、一浪して国立の静岡大に入学した。大学では2年春から正捕手として定着し、その春の静岡学生野球リーグで優勝に導き、東海地区選手権を経て、全日本大学選手権に出場した。

 ◇安竹 俊喜(やすたけ・としき)2001年4月17日、静岡・焼津市生まれ。23歳。小学3年生から大富少年野球クラブで捕手として野球を始め、大富中を経て、静岡高でプレーした。2年時はベンチ外でセンバツを経験、3年夏はブルペン捕手として甲子園へ。178センチ、85キロ。右投右打。

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