いわきボーイズ、名門復活へ 軟式から転向・緑川逞が「4番・捕手」で攻守でけん引…春季全国大会予選

3回、右前に適時打を放ったいわき・緑川

◆第55回日本少年野球春季全国大会・東北南支部予選 ▽1回戦 いわきボーイズ5―3郡山中央ボーイズ(10月26日、いわき・南部スタジアム)

 来年開催の第55回春季全国大会(3月26~31日・大田スタジアムほか)の東北中央支部予選、東北南支部予選が26日に開幕した。いわきボーイズ(東北南・福島)は1月に軟式から転向した緑川逞捕手(2年)の活躍で勝利した。

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 軟式から転向した「4番・捕手」の緑川がチームを勝利に導いた。2点リードの3回1死三塁で右前へ適時打。「体は前に突っ込んだが、うまく押っつけることができた」と自画自賛。

 守備でも魅せた。6回1死一、三塁で重盗を仕掛けられたが、動きを察知し、立ち上がり外角に大きく外させ二塁送球。これを二塁手の佐々木がカットして本塁へ。三塁走者を刺した。「練習通りにできました」と緑川。先発・渡辺勇、2番手・2番手の箱﨑を好リードで盛り上げた。

 緑川は今年1月に軟式野球部から入団。硬球に慣れるまで時間がかかったが、夏から急成長。「守りから試合のリズムを作っていく」(北郷主将)というチーム方針に欠かせない選手になった。

 いわきは春夏14度の全国大会出場を誇るが、2018年夏を最後に遠ざかっている。「いろいろ課題が出たが、修正しながら全国大会を目指したい」と野田浩二監督(61)。“転向生”が名門を復活させる。

 【いわきボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽2年生 ※北郷幸太、渡辺勇陽、緑川逞、村上琉士、箱﨑咲翔、小田夢翔、角田圭悟、渡辺響輝、鈴木佑和、金澤來夢、高木大馳、立原直弥

 ▽1年生 佐々木友也、星野陽紀、木村心明、横田莉空、岩浅琉真、宮内飛真、吉田羚将、小野尊真、柳内葵偉、泉紅輝、小川楓斗、吉田風駕、橋本諒

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