【日本ハム】若林晃弘が大逆襲の誓い…引退した巨人・梶谷らの魂引き継ぎ「活躍してプレーで魅せるしかない」

秋季練習で汗を流す日本ハム・若林(カメラ・堀内 啓太)

 日本ハム・若林晃弘内野手(31)が30日、今季限りで引退した巨人・梶谷らの魂を引き継ぎ、大逆襲することを誓った。千葉・鎌ケ谷での秋季練習に参加。プロ7年目で初めて1軍未出場に終わった移籍1年目を振り返り「悔しさと情けなさしかない。来年やらせてもらえるなら、活躍してプレーで魅せるしかない」と不退転の決意をにじませた。

 巨人からトレード加入した今季は度重なる故障に泣いた。3月のオープン戦で左太もも裏を肉離れすると、5月に再び同箇所、その後も右足などを負傷。2軍では15試合で打率2割9分を記録するも、1軍では一度もプレーできず「移籍してきて、早く結果を残したいと焦りがあった。無事是(これ)名馬ではないけど、けがせず一年戦い続けることこそがプロの世界では大事だと痛感した」。

 今月、古巣時代から親交の深い梶谷、立岡が引退を表明。5歳上の梶谷とは当時ロッカールームが隣で、DeNAから移籍当初チーム内で最初に食事に誘われたのが若林だった。リハビリに励んでいた今年もシーズン中に2人で食事に出かけ「めちゃくちゃお世話になりました。カジさんと立岡さんからは『まだまだ頑張って』と。その気持ちに応えたい」と心動かされた。

 両打ちかつ内外野守れる万能性で19、20年には巨人のリーグ連覇に貢献した31歳。今月のフェニックスLでは「感覚をつかんだ。昔のいい時に戻りつつある」と快音を連発し、11月の秋季キャンプは主力が集うエスコン組に名を連ねた。「野球をやらせていただける環境があるのは本当にありがたいこと。来年こそ開幕から1軍でいけるように」。このままでは終わらない。

(堀内 啓太)

 日本ハムからドラフト5位指名された早大・山県秀内野手(22)が30日、都内の安部寮で大渕スカウト部長と担当の山本スカウトから指名あいさつを受けた。176センチ、80キロの右打ち遊撃手は堅守に加え、今春のリーグ戦で打率3割超、ベストナインに選出。球団は「ショートの守備力は世代屈指で堅実なプレーが持ち味。バントなど小技も優れ、10年以上の歴を持つピアノも特技の一つ」と紹介。リーグ戦中に伴い、この日は野球部側の意向で報道陣による取材は行われなかった。

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