「もしかしたら大谷君くらいになっちゃうんじゃ…」期待するからこそ巨人・阿部監督は秋広に厳しい「もっとできる」

秋広優人(手前)に声を掛ける阿部慎之助監督

 巨人の秋広優人内野手(22)が27日、スポーツ報知の取材に応じ、阿部監督が求めるフルスイングを身につけて、はい上がる覚悟を激白した。来季はドラフトで大卒組の同年代が入団する年。11月から派遣されるオーストラリア・ウィンターリーグ(WL)では強いスイングと積極的な姿勢を磨き、スラッガーとして飛躍する決意を示した。

***********

 秋広の打撃を阿部監督はどう見ていたのか。今季12安打中、長打は二塁打1本。「“スカッ”みたいなフライ多いでしょ。(当てただけの)ショートフライみたいな。テニスでいうと全部カット打ちになっている」と課題を挙げていた。

 前から来る球に対してバットが斜め上から入りすぎると接点が少なくなり、捉える確率は下がる。強くコンタクトして遠くに飛ばすには「来る球に対していかに(バットを)軌道に入れるか」と“面”でとらえることが重要と強調する。

 フリー打撃で外野席に特大の打球を連発する秋広には、大きな可能性を感じている。「練習みたいに打てばいいんだけど、それを再現できないんだよね」と、求めるのは再現性と継続力。身につけるためには高い意識で練習するしかない。

 昨秋の監督就任直後には「あの体があって、もしかしたら大谷君くらいになっちゃうんじゃないかなと思うけど、思ったより振る力も弱い。もっとできる」と話していた。勝負の5年目となる来季に向け、今オフ秋広がどんな変化を見せるのか。阿部監督は厳しい目で見ていくだろう。(巨人担当キャップ・片岡 優帆)

ジャンルで探す