【ドラフト】東海大静岡の153キロ左腕・宮原駿介投手に巨人が5位指名…色紙にしたためた言葉は「開幕1軍」

巨人にドラフト5位で指名され、チームメートに胴上げされる東海大静岡・宮原(カメラ・塩沢 武士)

◆2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(24日)

 プロ野球・ドラフト会議が24日、都内で行われ、153キロ左腕の東海大静岡・宮原駿介投手(22)は巨人から5位で指名を受けた。

 待ちに待った瞬間だった。東海大静岡の宮原が、伝統の巨人に5位指名されて喜びをかみしめた。別室で名前が呼ばれるのを確認した最速153キロ左腕は「かなりホッとしている。(巨人の選手として)恥じない選手になりたい」と、うなずいた。同大から3人目のプロ野球選手が誕生する。

 「トイレの神様」は努力を見逃さなかった。1学年上の先輩が引退してから、練習で使用する松前球場の本部席のトイレ掃除が日課となった。明大野球部出身の手塚慎太郎監督(49)から、大学時代に最上級生が行っている話を聞いて率先して取り組んだ。指揮官は「毎日チェックしていた。精神的にも大きくなったと思う」と、4年間の成長に目を細めた。

 感謝を伝えたい人がいる。大学入学後は、静岡市内にある母方の祖父母宅で下宿生活。いつも食事の面倒を見てくれたのが祖母の小長谷富美子さん(79)だ。「毎日夕食を用意してくれて助かりました」。登板直前には、揚げ物料理を控えるなど孫のために尽力。リーグ中、いつも一球速報で結果を気にしてくれていた祖母に、今度はプロの世界で雄姿を見せる。

 色紙には「開幕1軍」としたためた。「真っすぐの力強さとタフさが持ち味」。1年目から東京ドームのマウンドに立つことを夢見ている。

(塩沢 武士)

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