【ドラフト】北照の最速149キロ左腕・高橋幸佑は中日が5位指名 「いつかは斎藤先輩と“北照リレー”を」

チームメートから花束を手渡された北照・高橋幸佑

◆2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(24日)

 中日から5位指名された北照(小樽市)の最速149キロ左腕・高橋幸佑(17)は、少しだけ頬を緩めて「素直にうれしい。今までやってきたことが報われた。またこれから頑張っていきたい」と喜び、決意を口にした。

 同校からはこれまでに12人がプロ入りしており、大卒では17年の村上海斗(元巨人)、高卒では16年の斎藤綱記投手(現中日)以来となるドラフト指名。入団が決まれば、上林弘樹監督(45)の就任後では初の高卒プロとなる。

 横浜茅ヶ崎中時代、18、19年夏の甲子園で北照の試合を偶然観戦したことがきっかけで進学を決め、野球部では数少ない一般入試で入学。硬式出身が多くを占める中、軟式出身の高橋は入学当初ほとんど目立たなかったという。上林監督は「細くて、いつやめるかなと思っていた」そうだが、3年間で見違えるほど成長。食トレ、ウェートトレで180センチ、82キロのがっちりした体を作り上げ、120キロ前後だった球速は今夏148キロまでアップし、今秋は大台手前の149キロに達した。

 今年4月にはU18代表候補強化合宿にも招集された。「世代ナンバー1」と言われた正林輝大(神村学園)を空振り三振で仕留めるなど、ほぼ無名だった左腕は全国の猛者たちを相手に2回を投げて被安打1、3奪三振、無失点。一躍、プロのスカウトの注目を集める存在に浮上していた。

 上林監督は「入学した時にスタートラインが後方だったので、まだまだ伸びしろがある」とプロでのさらなる成長を信じている。期待を受け止め、高橋は「まずはプロ初勝利を目指し、20年間やり続ける選手になりたい」と目標を口にし、尊敬する同じ左腕の先輩・斎藤と「いつかは“北照リレー”もやってみたい」と胸を高鳴らせた。

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