中学時代までは捕手 神戸弘陵・村上泰斗がソフトバンクにドラフト1位指名されるまで

ソフトバンクに1位指名され、チームメートに胴上げされる神戸弘陵・村上(カメラ・朝田 秀司)

◆2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(24日)

 ソフトバンク1位の神戸弘陵・村上泰斗投手(17)は感涙した。外れ外れ1位ながら、名前が呼ばれた瞬間はホッとした笑みで岡本博公監督と握手。家族に視線を送った後に「この2年の全部の思い出がよみがえった。やってきて良かった」と大粒の涙をこぼした。

 最速153キロ右腕は中学時代まで捕手。入学後に岡本監督の勧めで転向し、1年後の昨年夏には150キロを超えた。「三振を取るのが好きで投手になった。(将来は)奪三振王、沢村賞を」。憧れは阪神・藤川監督で「僕も火の玉ストレートのように、直球を象徴する言葉で呼んでもらえるように」と夢を語った。

 同じ兵庫で世代の先頭を走ってきた報徳学園・今朝丸(阪神2位)よりも上位での指名。3月の練習試合でも投げ負け、常に背中を追ってきた。「比べられる存在。うれしいけど、これで勝ったというのは違う」とプロでも挑戦者。くしくも憧れの人のもとでプレーすることになるライバルに、負けるつもりはない。(安藤 理)

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