【巨人】小林誠司、菅野に応える3年ぶりV打!…担当記者が選んだベストゲーム

4回、笑顔で菅野智之(左)を迎える小林誠司(カメラ・池内 雅彦)4月11日撮影=神宮球場

 巨人が4年ぶり48度目(1リーグ9度含む)のリーグ優勝を達成し、球団創設90周年の節目を飾った。担当記者が選んだ各選手のベストゲームを深掘りする。

 ◆4月11日 巨人5ー0ヤクルト(神宮)

 [勝]菅野2勝 [敗]高橋1敗

 復活の一打で相棒の力投に応えた。0―0の6回2死二塁。小林誠司捕手は内角直球に詰まりながら、左翼線に決勝の適時打を落とした。好リードに加え、実に3年ぶりとなるV打で、6回無失点の菅野と勝利をつかんだ。「必死でした。僕の精いっぱいです」。少し照れくさそうに口にした言葉に、背水のシーズンにかける思いが詰まっていた。

 10年目の昨季は21試合出場で、キャリア最少のわずか9打席。春季キャンプは初の2軍スタートとまさに崖っぷちの状況だった。「死ぬ気でやります」と若手に交じって汗を流し、開幕直前に1軍へ滑り込み。任された大きな役割が、菅野との“スガコバ”コンビだった。

 出場機会に恵まれなかった過去数年も、菅野の登板試合は必ずチェック。「全力で一生懸命やるだけ」という信念が、同い年の盟友との再起につながった。

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