阿部監督で巨人4年ぶりのリーグ優勝 捕手出身監督のセ・リーグ制覇はノムさん以来27年ぶり 就任1年目で快挙

巨人・阿部慎之助監督

 巨人が4年ぶりのセ・リーグ優勝を決めた。阿部慎之助監督は就任1年目での快挙。捕手出身監督の優勝は、直近ではパ・リーグが2023年の中嶋聡監督(オリックス)だが、セ・リーグでは27年ぶり。1997年の野村克也さん(ヤクルト)以来だ。

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 17日のスポーツ報知のインタビューでは、現役時代の主将1年目に大混戦を制してリーグ優勝した07年を回想。終盤の激しい優勝争いに「しびれる試合が最後の最後までできるって幸せだよ」と受け止めていた指揮官。現役時代、扇の要としてチームをけん引してきた阿部監督が、近年まれに見る大混戦を制した。

【過去の巨人の混戦と阿部監督】

 ▼07年 首位の巨人は2位・中日と1差、3位・阪神と3.5差で9月を迎えた。19日から8連敗を喫した阪神が脱落。24日の2位・中日との3連戦初戦で敗れ、中日に優勝マジック7が点灯したが、残り2戦に連勝。28日には優勝マジック2が初点灯した。本拠でマジック1で迎えた10月2日のヤクルト戦では、3―4の9回2死満塁、清水の遊撃内野安打を宮本が一塁へ悪送球。その間に二塁走者だった阿部も生還してサヨナラ勝ち。リーグ優勝を決めた。阿部は9月は打率1割6分9厘と苦しんだが、天王山の中日戦で2本塁打を放ち、勝負強さを発揮した。

 ▼08年 阪神が球宴直前の7月22日に優勝マジック46を点灯させるなど首位を快走。巨人は6差の2位で9月を迎えた。9月を17勝6敗1分けと猛追すると、10月8日の阪神との直接対決で勝利し、優勝マジック2が初点灯。10日のヤクルト戦に勝利し、連覇を達成。最大13ゲーム差からの逆転優勝は「メークレジェンド」と呼ばれた。阿部は9月に8本塁打を放つなど、攻守でチームをけん引した。

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