【ボーイズリーグ】旭川道北の右腕・末沢誠宗が札幌を5回2安打9奪三振で0封、苫小牧戦では華麗なダイビングキャッチも

札幌ボーイズを9奪三振で5回0封した旭川道北ボーイズの末沢誠

 ◆エイチ・アイ・エスカップ第33回北海道秋季リーグ(21日、札幌円山球場ほか) ▽第2節 旭川道北8―0札幌(5回コールド)、旭川道北2―2苫小牧

 まさに「末沢デー」となった。

 旭川道北の末沢誠宗(まさむね、2年)が大変身の快投で札幌打線を抑え込み、コールド快勝で2勝目をつかんだ。これまではリリースの際に「捕手のミットから目をそらしてしまう」癖で制球を乱すことが多かったが、しっかりと修正。投球を安定させるために直球とカーブだけで勝負し、自己最長5回を投げて被安打2、自己最多9奪三振、自身初の0封と結果を出した。

 ダブルヘッダー2戦目の苫小牧戦では左翼で先発。1点ビハインドの6回の守備で2死満塁のピンチを迎えたが、ライナー性の当たりをダイビングキャッチしてチームを救った。5回の守備では右翼手の運上晴仁(2年)がお手本のようなダイビングキャッチを披露。消極的な守備もあった末沢誠は「自分も負けられない」と体を投げ出してファインプレーにつなげた。これでムードも一変。その直後に打線は連打と犠飛でドローに持ち込んだ。

 今月のドリスポカップ3位決定戦(対旭川大雪)では2番手で1イニングを投げ、2失点でサヨナラ負け。その悔しさから、末沢誠は大きく成長した。指揮を執った滝英樹コーチは「試合前に“きょうは末沢デーにしよう”と言っていたら、本当にそうなった」と驚きながら称賛。存在感が爆上がりした末沢誠は「優勝を目指す」と宣言し、2勝1敗1分けで白星先行の旭川道北をV戦線へと引っ張る。

(石井 睦)

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