ボーイズリーグ 札幌手稲が4連勝…投打で札幌を圧倒し4回コールド勝ち

4勝目を挙げた札幌手稲ボーイズ

◆エイチ・アイ・エスカップ ◇第33回秋季リーグ戦 第4節 札幌手稲10-0札幌=4回コールド=(23日・野幌総合運動公園球場)

 札幌手稲が10―0で札幌に4回コールド勝ちし、4連勝とした。先発右腕・林優羽、主戦左腕・浜田弦希(ともに2年)の継投で0封。好調な打線と共に、投手陣も厚みを増してきた。札幌北広島も14―0で札幌に4回コールド勝ちし、4勝1敗。旭川大雪が5連勝で単独トップを走っている。

 復活途上のエースに、光が見えてきた。札幌戦の4回、大量リードの札幌手稲は浜田がマウンドへ。176センチの長身左腕は、慎重に腕を振った。いきなり連打を浴びて無死二、三塁のピンチを背負ったが、その後は内外角を丁寧に突いて連続三振。四球で満塁となるも、最後は投ゴロでしのぎ、苦笑いで汗をぬぐった。

 1か月前の練習中、強烈な打球が浜田の右すねを直撃。そこから恐怖心が芽生えてフォームが崩れ、「10球に1球くらいしかストライクが入らなくなった」。打者の近くから軽く投げる練習などでトラウマを少しずつ克服。前日の札幌豊平戦に続き抑えの1イニングを締め、4連勝に貢献した。

 浜田の復調で投手陣は厚みを増す。札幌戦で先発した右腕・林は3回を1安打無失点。これまではリリーフで「慌ただしい」登板が多かったが、「先発は自分のペースで投げられる」と打たせて取る投球に徹し、持ち味の制球力で内野ゴロを重ねた。越中築監督は「エース級に成長した林、武内(和希)に、浜田も戻れば盤石になる」と手応えを固めつつある。

 打線も3試合連続の2ケタ得点と波に乗り、首位・旭川大雪の背中にぴたりとつけた。28、29日は優勝を争う旭川大雪、札幌北広島との連戦。最大のヤマ場へ向け、両チーム相手に炎上した過去もある浜田は「悔しい思いもしているので。このまま無敗で行きます」と闘志をみなぎらせた。

(石井 睦)

 ○…札幌北広島は正捕手争いが激しさを増している。これまでリーグ戦で起用された捕手は5人。投手との相性などを考えて試合ごとに入れ替わり、第4節の札幌戦(14〇0)では秋山陽琉(はる、2年)が先発マスクをかぶった。肩の強さが最大の武器。課題だった配球も「いつもより考えてできた」と好リードで0封に貢献したが、無安打で終わり「もっとバットを振り込んで正捕手を勝ち取りたい」とアピールした。

 ☆旭川大雪・市川大心(2年=札幌北広島戦で勝ち越しの左前打も、続く札幌豊平戦は3打数無安打)「大きいのを狙いすぎた。(5連勝にも)反省です」

 ▽暫定順位 〈1〉旭川大雪5勝〈2〉札幌手稲4勝〈2〉札幌北広島4勝1敗〈4〉旭川道北3勝1敗1分け〈5〉とかち道東2勝3敗〈6〉札幌豊平1勝3敗〈7〉苫小牧3敗1分け〈8〉ようてい4敗

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