【中日】今季限りで退任の立浪監督が選手に報告「勝たせてあげられなくて申し訳ない」

中日・立浪和義監督

 今季限りでの退任を表明した中日・立浪和義監督が19日、コーチや選手、スタッフに退任を報告した。

 この日、バンテリンドームで行われた全体練習前にベンチ裏に選手を集め、「勝たせてあげられなくて、申し訳ない。3年間、ありがとう」と、あいさつした。

 現役ドラフトでDeNAから移籍し、中軸を担ってきた細川成也外野手は「急に知らされたので、びっくり」と動揺を隠せず。移籍した23年から2年連続20本塁打をマークするなど、チームの顔となった大砲は「クビ寸前だった僕を、監督に拾っていただいて、試合に使っていただいて、感謝しかない気持ち。(監督を)勝たせてあげられなくて申し訳ない」と、神妙な面持ちだった。それでも「去年『いくら三振してもいいから、自分のスイングで思い切って振っていけよ』と言われたのは、メンタル面でも気楽になった。もっと結果を出して、成長した姿を見せたい」と、さらなる飛躍で恩返しを誓った。

 18日の阪神戦(バンテリンD)では6回3失点で、4敗目を喫した高橋宏斗投手は「(退任を)報道で知った。昨日の僕の試合が決め手になったというか、そこに関しては僕にも責任がある。ここまで僕を育ててくれたのは監督なので、僕自身ももう少し何かできたんじゃないかなと思う」と悔やんだ。

 チームは18日に、7月29日以来の最下位に転落した。3年連続最下位阻止へ、20日からは5位・ヤクルトとの2連戦が控える。就任3年目の立浪監督が指揮を執る残り9試合へ向けて、ナインは「監督のためにも勝てるように、活躍できるように頑張ります」と、口をそろえた。

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