【中日】立浪和義監督が辞任表明「監督が責任を取るのは当然」後任には井上一樹2軍監督や山本昌氏らが候補

4回、うつむく立浪和義監督(カメラ・谷口 健二) 

◆JERAセ・リーグ 中日3―8阪神(18日・バンテリンドーム)

 中日の立浪和義監督(55)が今季限りで退任することが18日、決まった。この日の阪神戦(バンテリンD)に敗れ、借金は今季ワーストの18。7月29日以来の最下位に転落した。試合後の囲み取材で「結果が全ての世界。3年目の今年は勝負をかけたところで、結果が出せなかった。監督が責任を取るのは当然。けじめをつける」と神妙に話した。

 試合後に、加藤球団本部長に辞任を申し入れ、大島オーナーら球団側も受諾。同本部長は「1年目は様子を見て、2年目から監督なりに動いていた。若い選手を1人でも一人前にしたいという方向性は間違っていない」と一定の評価をした。今季最終戦となる10月6日のDeNA戦(バンテリンD)まで立浪監督が指揮を執る。

 21年オフに監督に就任しチーム再建を託されてきたが、22、23年も最下位と厳しい結果が続いていた。3年契約の最終年となった今季は、中島や中田を獲得するなど、補強に尽力した。2年目の昨季は、石川昂を4番に固定し、細川や村松ら若手をしぶとく起用し続けてきた。指揮官は「伸びしろのある選手もいる。最後まで任務を果たして、1つでも勝てるようにやっていきたい」と、3年連続の最下位阻止へ役目を全うする考えだ。

 後任については、球団OBや外部からの招へいも含めて、これから本格的に検討していく。内部昇格となれば、ウエスタン・リーグ首位のチームを率いる井上一樹2軍監督(53)を筆頭に、山本昌氏(59)ら、球団OBも候補に挙がる。同本部長は「最終戦の10月6日までには(決めたいけど)、うまくいかないケースもある。できるだけ早く」とメドを明かした。

 ◆立浪 和義(たつなみ・かずよし)1969年8月19日、大阪・摂津市生まれ。55歳。PL学園では主将として87年に甲子園春夏連覇。同年ドラフト1位で中日に入団。88年、新人王と高卒ルーキー初のゴールデン・グラブ賞。03年に通算2000安打を達成。09年に現役引退。通算2586試合、打率2割8分5厘、2480安打、171本塁打、1037打点。通算487二塁打はNPB歴代1位。21年オフに監督に就任。右投左打。

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