吉永小百合が女性初のエベレスト登頂者に 映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』2025年公開

日本を代表する女性登山家・田部井淳子の生涯を、吉永小百合主演で描く映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』の製作が決定し、2025年に公開されることが発表された。

“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、世界最高峰エベレストの女性世界初登頂に成功した田部井の実話をもとにした本作。エベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けたその勇壮な姿を映し出す。

田部井淳子 (C)一般社団法人 田部井淳子基金

1975年5月16日、エベレスト頂上に立つ田部井淳子(世界女性初) (C)一般社団法人 田部井淳子基金

メガホンをとるのは、吉永と『北のカナリアたち』以来13年ぶりの再タッグとなる阪本順治。阪本は本作への意気込みを「吉永小百合さんと再びご一緒できることの喜び。しかも、田部井淳子さんの人生を基にした山と家族の物語。(中略)みんなで頑張ります!!」とコメント。

主演として田部井役を演じる吉永は、映画出演124本目となる本作で自身初となる女性登山家役に挑む。出演にあたって吉永は「田部井淳子さんと対談したのは2012年。明るくて、楽しいお話をいっぱい聞かせて下さいました。今、私は、『せかいのおきく』という素晴しい映画を創った阪本監督のもと、「世界の淳子」役に全力で挑戦します」と語っている。

<コメント全文>
■吉永小百合
田部井淳子さんと対談したのは2012年。明るくて、楽しいお話をいっぱい聞かせて下さいました。
今、私は、『せかいのおきく』という素晴しい映画を創った阪本監督のもと、「世界の淳子」役に全力で挑戦します。

■阪本順治(監督)

吉永小百合さんと再びご一緒できることの喜び。しかも、田部井淳子さんの人生を基にした山と家族の物語。求められるのは、宮本武蔵の五輪書よろしく、ガレ場の荒野に一本の真っすぐな道を築くような力技。みんなで、頑張ります!!

■田部井進也(東北の高校生の富士登山プロジェクトリーダー/田部井淳子さんのご子息)
母は生前、吉永さんと仕事を一緒にさせていただき、また亡くなったとき供花を頂きました。
そのご縁から映画の話となり驚きました。阪本監督は今年、富士山山頂で高校生を迎えて頂きました。
おふたりの熱い想い、心から感謝いたします。
映画を通じ、母のような女性がいたことを知っていただけたら幸いです。

<作品情報>
『てっぺんの向こうにあなたがいる』

2025年 秋公開予定

(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

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