『このろくでもない世界で』ソン・ジュンギの悲しい過去が明らかになる本編映像公開

7月26日(金) に公開される映画『このろくでもない世界で』より、新たな本編映像が公開された。

裏社会で生きる男チゴンと、暴力が蔓延る町で貧困に喘ぐ18歳の少年ヨンギュが交錯したことで、運命が思わぬ方向へと走り出す様を描いた本作。裏社会の男・チゴンを『ヴィンチェンツォ』『ロ・ギワン』のソン・ジュンギ、18歳の少年・ヨンギュを映画初主演のホン・サビンが演じる。監督・脚本は、本作が初の長編となるキム・チャンフンが務めた。

公開されたのは、これまで明らかにされていなかった、ヨンギュと同じ町に生まれ育ったチゴンの悲しすぎる過去が明らかになる本編映像。ボスにある仕事を頼まれていたヨンギュを迎えに湖のほとりに1人佇むチゴンを捉えた映像で始まり、組織の中で成長し始めたヨンギュに昔そこで起きたある事故について独り言のように語り始める。

「ある男がよく来てた。子供連れでな。そして、その子をひとりで沖合に残す。男は湖畔で待つだけ」。その男は子供に男が営む飲食店の食材を捕らせて自分は酒を飲んでいた。だが、ある日、いつも通り湖に入った子供が出てこなくなったという。チゴンはさらに、タバコを燻らせ、時折ヨンギュの方も気にかけながら続ける。

「もうひとり釣り人がいた。その日も釣れるまで数時間座っているつもりだった。だが5分過ぎた頃、その日に限って竿に力強い引きを感じた。これは大物だ。男は喜んで必死に釣り糸を引いた」。時折ある“箱”を作るチゴンの映像が挟まれる。

「釣り人が釣り上げたのはほんの数センチの小魚だったという。“そんなバカな”と水の中を覗き、仰天した。男は、魚ではなく耳の切れた子供を釣っていた。引き上げたが、子供に息はなかった」と語ると、現在のチゴンの右耳の傷がクローズアップされる。その子供はチゴンに他ならなかった。後ろ姿のチゴンは「死んでいたのに……水を吐いて起き上がった」というチゴンの独白で映像は終わる。

チゴンはヨンギュのように酷い家庭環境で生まれ育ち、裏社会のボスに拾われ今の世界での人生に足を踏み入れていたのだった。私情を挟まず非情なまでに〈汚い仕事〉をこなすチゴンの壮絶な子供時代を知ったヨンギュは覚悟を決め、ますます深みに嵌っていき、後戻りのできないある決断を下すことになる。共鳴したふたりが、その後どうなっていくのか行方が気になる映像となっている。

『このろくでもない世界で』本編映像【チゴンの過去】

<作品情報>
『このろくでもない世界で』

7月26日(金) 公開

公式HP:
https://happinet-phantom.com/hopeless/

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