《趣里の新境地》主演ドラマ『モンスター』で父・水谷豊を彷彿とさせる『相棒』顔負けの“一喝” 『ブギウギ』とは正反対のキャラクターが好評

“やさしい悪魔”のような弁護士が法廷闘争に挑む(写真/共同通信社)

 NHK朝ドラ『ブギウギ』の明るくハツラツとしたヒロインを演じきった趣里(34)が、正反対のキャラクターでゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演を飾っている。ドラマ関係者が語る。

「『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)で得体の知れない弁護士を演じています。SNSでの精子提供や名門大の体罰告発など、実際にあった事件を想起させるようなケースが登場し、趣里が法廷で『被告は静粛に! 口を出すところじゃない!』と一喝したシーンなどは『相棒』で父・水谷豊が演じる杉下右京を彷彿とさせると話題になりました」

 趣里といえば2011年に女優デビューし、二世俳優として両親の名前に頼ることはせず、自力でキャリアを積み重ねてきたことで知られる。そうして募集年齢ギリギリの32歳で朝ドラ『ブギウギ』のヒロイン役を掴んだ頃から、ようやく両親の話を“解禁”している。10月に出演したバラエティ番組でも両親との仲の良いエピソードを明かしていた。前出のドラマ関係者が続ける。

「父娘で頻繁に連絡を取り合ってよく一緒にご飯に行くという話は最近になって趣里自身が明かしていますが、身近な存在である父からも、役者として学んでいる部分が大きいのではないでしょうか。

 水谷さん主演の『相棒 season23』(テレビ朝日系)も現在放送中ですので、抑揚のある表現や、滑舌がよく台詞が届きやすいところ、どこか愛嬌も感じさせるような雰囲気など、水谷さんと趣里さんに通じるところを視聴者も感じているようです」

 趣里が周りの共演者が霞むほどの存在感を見せる今作で話題となっているのは、父と重なる姿だけではない。

「東大卒の若手弁護士役を演じるSixTONES・ジェシー(28)を“相棒”に、2人で難事件を解決していくのですが、身長差もあって絶妙な凸凹コンビだと評判です。

 今作では趣里のアップが多用され、巧みな表情の変化を最大限活かす演出になっています。第2話では趣里がアイドルに扮してダンスも披露し、こちらは母親(元キャンディーズで女優の伊藤蘭)を彷彿とさせると話題になるなど、視聴者が盛り上がるポイントに事欠かない。趣里の演技力と存在感がドラマ全体を引っ張っている構図です」(同前)

※週刊ポスト2024年11月22日号

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