《5人の素顔から読み解く「嵐」の人気》小倉智昭が“いいな”と感じた瞬間 根底にあるのは「5人が“嵐愛”にあふれていること」
11月3日にデビュー25周年を迎える嵐。まさに国民的アイドルグループそのものである大野智(43才)、櫻井翔(42才)、相葉雅紀(41才)、二宮和也(41才)、松本潤(41才)の5人は、いかにして多くの人から愛される存在になったのか。関係者が明かす彼らの素顔を通して、「嵐」という社会現象を読み解く──。【全3回の第3回。第1回を読む】
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誰からも愛されるトップアイドルに成長した5人の「本当の素顔」はどのようなものか。
「驚いたのは、彼らが全員一緒になって大部屋の楽屋にいたこと。どのテレビ局でもそうだから“この連中はいいな”と思ったよ」
そう語るのはタレントの小倉智昭さん(77才)。2006年から2010年まで放送された『嵐の宿題くん』(日本テレビ系)で共演し、その後も公私にわたり交流を続ける小倉さんは「5人ともプライベートでの気遣いがすごい」と語る。
「大野くんは絵の展覧会を開くと、展示品とは別の自作の作品をプレゼントしてくれます。翔くんは頭がよくてお父さんも官僚なので、質問してくる内容が知的。でも彼は高所恐怖症で、松潤の演出でステージの高いところに行くのを怖がるかわいい面もある。
相葉くんは共演者にものすごく好かれるタイプで、気難しい寺尾聰の懐に入っていて驚きました。ニノは誕生日にギターをあげたら東京ドームのライブでわざわざそのギターを使ってくれた律儀な男。松潤の誕生日にも私が使っていた腕時計をプレゼントしたらいまでも大事に使ってくれて、テレビに出ているときにチラッと見えることがあります。
ぼくの誕生日前には全員で“今年はオグさんに何をあげようか”といろいろ考えてくれます。仕事仲間を超えた関係性ですね」
『VS嵐』(フジテレビ系)の総合演出を務めた萬匠祐基さんは彼らの「プロ意識」に舌を巻く。
「私が仕事を共にした13年間、ライブやドラマ、映画、バラエティー、歌番組、報道番組など本当に超人的なスケジュールで活動していましたが、どんなときも前向きで手を抜かず、『VS嵐』に出演してもらいました。収録終わりの22時過ぎに、これからライブのリハで東京ドームに行くと聞いたときは、“もっと巻いて終わればよかった”と申し訳ない気持ちになったものです。
何事にも誠実に向き合う5人と長く番組を共にできたのはかけがえのない私の宝です。またぜひ『VS嵐』をやりたいですね」(萬匠さん)
デビュー当初から嵐の取材を重ねている駒井千佳子さんは、彼女を含む芸能リポーターたちが屋外で嵐を取材していたときのエピソードが忘れられないという。雨が降り始めると5人は取材が終わった瞬間にひざまずき、足元にあるICレコーダーをかき集めて記者たちに渡した。
「雨に濡れないための配慮ですけど、誰かが言い出すのではなく、5人同時にしゃがみ込んだんです。気遣いができるすごさはもちろん、全員がいつも同じ気持ちなんだと改めて感じました」(駒井さん)
メンバーの脱退、そして解散……ほかの多くのグループが危機に瀕してきたが、嵐はいまもなお誰も欠けずに5人でいる。そんな彼らの根底には「ある思い」があると小倉さんは言う。
「傍で見ていて強く感じるのは、何よりも彼ら5人が“嵐愛”にあふれているということです。5人にとって大好きで大事なグループであり、何より自分たちが嵐を楽しんでいました。それがファンにも伝わっていて、すごく楽しそうにしている5人を見ているとファンも楽しくなるんです。あんなに自分たちのグループが好きなアイドルは珍しいんじゃないかな」
嵐よりも大きな愛はどこにもない、5人とファンは「言葉より大切なもの」で通じ合っている—新たに始まる26年目から、彼らはどんな歩みを進めるのか。きっとこれからも嵐を巻き起こしてくれるだろう。
(了。第1回から読む)
※女性セブン2024年11月7日号
10/26 15:59
NEWSポストセブン