《特殊詐欺で実刑判決》ゴーカイジャー俳優が刑期を「約3年の休養期間」とX投稿し物議 ヤクザは刑務所を「別荘」「大学」と呼ぶ

「約3年の休養期間」と投稿し物議を醸した池田純矢受刑者(Instagramより)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は特殊詐欺事件で実刑判決を受けた元戦隊ヒーロー俳優・池田純矢受刑者がXで刑期を「約3年の休養期間」と投稿、炎上している騒動について。

【全文公開】ゴーカイジャー俳優が「約3年の休養期間」とX投稿した4枚にわたる手紙を公開!

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 2023年10月12日、特殊詐欺事件に加担したとして逮捕され、実刑判決を受けた特撮ドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイシルバー役などで知られる俳優の池田純矢受刑者が、自身のXを更新した。約一年前、池田は仲間のグループと共謀し都内に住む60代の男性宅に警察官を装って訪問、男性からキャッシュカードを騙し取り、そのカードで現金150万円をATMから引き出したとして詐欺容疑で逮捕されていた。12日に更新したXでは、裁判で有罪判決を受けたことを謝罪とともに報告し、刑務所入りする前の心境を手紙で公開した。

 投稿した手紙の題名は「今でもファンでいてくれる貴方へ」。手紙を公開することで起こる炎上は「”燃えてなんぼじゃい!”」と主張。4枚からなる手紙は「どうもお久しぶりです」から始まり、「1年前のあの日の頃、多大なるご心配とご迷惑をおかけしました事、ここにおわび申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」とファンに謝罪。

「“司法上”僕は先日裁判で有罪判決を受け、これから受刑者の身分になります」「僕は今天涯孤独の身です」「訳あって貯金はゼロで、今は家すら特にないホームレスの身です」と身の上を語り、「待っている」というファンに向かって「これから約3年の休養期間ののち、第二章の幕を上げたい。その為の原動力をどうか僕に与えて下さい」と綴っている。「貴方だけが頼りです」「手紙を頂きたい」「面会へいらしてください」と願い、最後は「貴方からのお優しい愛の手を信じ、お待ち申し上げる次第にございます」と結び、サインしていた。

刑務所を「別荘」「大学」と呼ぶ理由

 昔、ヤクザ出身のある右翼団体の会長も、有罪判決で刑務所に収監されていた時のことを「別荘で休養していた」と言った。ヤクザは刑務所を「別荘」と呼ぶ。狭くて、自由のない場所を別荘というのは、社会の喧噪から隔離された静かな場所であり、郊外にあって広い屋敷のような建物だという意味からだと聞く。休養と表したのは、刑務所の中ではヤクザや右翼として実質的な活動ができないからだ。池田受刑者の手紙に別荘という言葉はないが、所属事務所を解雇された彼が、収監される期間をヤクザや右翼と同じく休養期間と言ってしまうところに不穏さを感じる。

 刑務所を「大学」というヤクザもいる。刑務所の中で資格を取ったり、勉強できたりするからだ。持て余すほどの時間の中で、本を読む習慣がついたという者もいる。彼らの一番の楽しみは本を読むことだ。差し入れてもらう物には食べ物や生活用品もあるが、やはり本が好まれる。関西を拠点に活動する暴力団の幹部が刑務所にいた時は、「本は1回の差し入れで3冊、頼んでいたのは歴史小説や著名人の伝記。ヤクザの中では戦国時代を扱った小説が人気だった。じっくりゆっくり読めるからね。あとは立身出世の伝記物だ」。刑務所には官本という備え付けの本もあり、そこには法律書や古典や名作が置かれていると聞く。彼らはそれらの本を読んだり、手紙や文章を書いたりして過ごす。そのためなのだろうか、幹部はかなりの博識で彼の書く文字は達筆だった。

 なぜ彼らが刑務所を別荘や大学と呼ぶのかといえば、ヤクザの多くが刑務所生活を経験しているからだ。幹部はヤクザとして50年近くを生きてきたというが、「これまで知っているヤクザの中で、刑務所に行ったことのないやつはいない」と断言する。何百人というヤクザを知っているというが、懲役刑になったことのない者は誰1人いなかったというのだ。「刑務所の中から手紙を寄こすヤツもいるが、検閲が入るため言葉は常に丁寧で、余計なことは一切書かない。感傷的なことを書いてくるヤツもいるが、それに返事を出すことはない」という。

 池田受刑者が公開した直筆の手紙を、待っていてくれるファンを心の支えにしたいと捉えるのか、天涯孤独の身として刑務所にいる間、差し入れをしてくれるような人を探そうとしているのかと考えるのか。何人もの子分が詐欺で捕まったという会長の元姐さんは、「詐欺で捕まったヤツなんて利用できる者はどこまでも利用しようとするものだ」といっていた。「そういうヤツは謝罪はしても反省はしない。更生すると誓っても、それは口先だけのこと。心を入れ替えて更生できる者なんて、ほんの一握りにすぎない」と冷ややかだった。池田受刑者の手紙には被害者への謝罪もなければ、反省の文字もなかった。

 それから10日後の22日、おそらく代理投稿してもらっているのだろう、「お手紙を届けてくださった貴方へ」と題した3枚にわたる手紙を公開した。ネットの炎上を「燃えてナンボじゃい!」と記し、「応援してくれや!」「待っていてくれや!」と声をあげる。だが刑務所を刑事施設と書き、自分が受刑者であるという事実は受け入れたくないようだ。

 手紙に書かれていたというファンの望みを叶えたい、光になりたい、「貴方が居るから、僕はまだもう少し頑張れるのです」と綴り、「待っていて」という言葉とともにサインで締めている。これを読んだ元姐さんは「まるで血眼になって太客を探そうとしている売れないホストみたいだね」と噴出した。

 池田受刑者の思惑通り、この投稿は炎上。彼は今、これまで以上に注目を浴びている。

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