岸善幸×宮藤官九郎×菅田将暉『サンセット・サンライズ』、井上真央・三宅健らキャスト発表! 公開日は来年1.17に

映画『サンセット・サンライズ』キャスト陣

(C)楡周平/講談社 (C)2024「サンセット・サンライズ」製作委員会

 菅田将暉主演、宮藤官九郎脚本、岸善幸監督による楡周平原作の映画『サンセット・サンライズ』の公開日が、2025年1月17日に決定。併せて、井上真央、中村雅俊、三宅健、池脇千鶴、竹原ピストル、山本浩司、好井まさお、小日向文世らの出演が発表され、それぞれのコメントと特報映像も解禁された。

 宮藤官九郎(脚本)、『正欲』の岸善幸(監督)、というともに東北出身の2人の異色のコラボレーションから生まれた本作。都会から移住したサラリーマンと宮城県・南三陸で生きる住民との交流や、人々の力強さや温かさをユーモアたっぷりに描き、その背景にあるコロナ禍の日本、過疎化に悩む地方、震災などの社会問題と向き合いながら豊かなエンターテインメントに転化させたヒューマン・コメディーだ。

 新型コロナウイルスのパンデミックで世界中がロックダウンに追い込まれた2020年。リモートワークを機に東京の大企業に勤める釣り好きの晋作(菅田)は、4LDK・家賃6万円の神物件に一目惚れ。何より海が近くて大好きな釣りが楽しめる三陸の町で気楽な“お試し移住”をスタート。仕事の合間には海へ通って釣り三昧の日々を過ごすが、東京から来た“よそ者”の晋作に、町の人たちは気が気でない。一癖も二癖もある地元民の距離感ゼロの交流にとまどいながらも、持ち前のポジティブな性格と行動力でいつしか溶け込んでいく晋作だったが、その先にはまさかの人生が待っていた―。

 今回、豪華な共演キャストを一挙解禁。晋作の移住先の大家であり、宇田濱町役場の企画課で空き家問題を担当、引っ越してきた晋作とまさかの恋の予感も漂わせる、町のマドンナ的存在でもある関野百香役には井上真央。井上は「一歩前に進もうとする時の葛藤を、自分なりに見つめながら百香を演じました。朝になれば陽はまた昇るように、再生の物語として見て頂けると嬉しいです」とコメント。

 百香の父で、晋作の田舎暮らしの世話を何かと焼いてくれる頼もしい存在である宇田濱の漁師・関野章男役には、自身も東北出身の中村雅俊。中村は役柄について「東日本大震災で被害を受けた南三陸の町で、井上真央さん演じる娘の百香と共同生活をしている漁師です。そんな百香にも愛する人が現れ、戸惑いながらも応援する毎日を送るという優しい親父」と説明。そして「完璧なnativeの宮城弁を話すつもりが、宮城出身にも関わらず、反省の残る方言で演じてしまった。反省!!! そんな奴です」と茶目っ気たっぷりに語った。

 本作には、百香への思いをこじらせ、東京から来た“よそ者”の晋作が百香と距離を縮めるのに気が気でない独身男たちが登場。“モモちゃんの幸せを祈る会”の4人には、タケ(高森武)役として三宅健、ケン(倉部健介)役として竹原ピストル、山城進一郎役として山本浩司、平畑耕作役として好井まさおが出演する。

 三宅は「この土地から感じられる空気感や、一度受け入れたらとことん人を無防備にさせてしまう情の深さを、たくさん浴びながら精一杯演じさせていただきました」と振り返り、「撮影の間に芽生えた僕ら演者の“暑苦しい友情”にも是非ご注目ください!」とアピール。

 竹原は「それぞれ守りたいもの、守ってきたものがあって、それぞれ守りたい理由、守るための手段があるのかなと思います。それぞれであるがゆえにときに摩擦を起こしますが、その摩擦からこそ生じるぬくもりに触れることができるような、優しい優しい作品だと思います」、山本は「心根のあたたかい映画がそこにありました」、好井は「ケン、タケ、山城、耕作の祈る会メンバーが愛くるしくてたまりません。そして出てくる料理が、全部美味しそうで、実際とんでもなく美味!」と、それぞれコメント。

 晋作が務める大企業シンバルの社長で、どこか一風変わった大津誠一郎を演じるのは、小日向文世。小日向は「撮影現場からの帰り道、車中から見た気仙沼の海に沈む夕陽の美しさに呆然としました」と、三陸での想い出深い撮影を振り返った。

 さらに、百香の勤務先の同僚でお節介だがみんなのまとめ役的存在の持田仁美役に池脇千鶴。そのほか、藤間爽子、芽島みずき、白川和子、ビートきよし、半海一晃、宮崎吐夢、少路勇介、松尾貴史と多彩な顔ぶれが集結している。

 併せて解禁された特報は、東北に引っ越した晋作が出会う<まさかの人生>をとらえたもの。コロナ禍の都会を飛び出して東京から移住した晋作。趣味の釣りを堪能し、自然を満喫、新鮮な海の幸に舌鼓を打つ。そして、大家さんの百香(井上真央)に恋の予感も!? お気楽な移住生活になるはずが、そうすんなりといくはずもなく―。

 突然現れた“東京のサラリーマン”の晋作に、対抗心を燃やす地元の独身男たち<モモちゃんの幸せを祈る会>のメンバーのタケ(三宅)やケン(竹原)たち、ホヤをいきなり手渡す百香の父で漁師の章男(中村)など、行く先々で出会うのは一癖も二癖もある地元住民たち。「お試し移住してみたら、まさかの人生が待っていた!」。サプライズにあふれた晋作の人生が始まることを予感させる、にぎやかな特報となっている。

 本作の撮影は、映画『余命10年』、『最後まで行く』、『リボルバー・リリー』、『四月になれば彼女は』、『青春18×2 君へと続く道』、MV「ロングホープ・フィリア」(菅田将暉)の今村圭佑が担当。音楽は、映画『百花』のほか、大貫妙子やDAOKOなどのアーティスト、NHK Eテレにて放送中の『ムジカ・ピッコリーノ』(シーズン10)などのテレビ番組やCMの音楽制作も手掛ける網守将平。主題歌は、映画『こちらあみ子』での音づくりで強い印象を残した、国内外で活躍するシンガー・ソングライターの青葉市子が手掛けている。

 映画『サンセット・サンライズ』は、2025年1月17日より全国公開。

※キャストコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■井上真央(関野百香役)

心の奥に静かにしまっていた想いと向き合うことは、誰でも痛みを伴うことのように思います。一歩前に進もうとする時の葛藤を、自分なりに見つめながら百香を演じました。朝になれば陽はまた昇るように、再生の物語として見て頂けると嬉しいです。

■中村雅俊(関野章男役)

東日本大震災で被害を受けた南三陸の町で、井上真央さん演じる娘の百香と共同生活をしている漁師です。そんな百香にも愛する人が現れ、戸惑いながらも応援する毎日を送るという優しい親父。完璧なnativeの宮城弁を話すつもりが、宮城出身にも関わらず、反省の残る方言で演じてしまった。反省!!! そんな奴です。

■三宅健(タケ<高森武>役)

撮影の間の数週間、宮城や岩手の町に滞在させてもらいました。東北の方々が経験されたあの痛みは、当時東京にいた僕には到底わかり得るものではないと思いますが、タケという役を通して、土地の言葉を使い、土地のものをいただき、この土地から感じられる空気感や、一度受け⼊れたらとことん人を無防備にさせてしまう情の深さを、たくさん浴びながら精一杯演じさせていただきました。

また、撮影の間に芽生えた僕ら演者の“暑苦しい友情”にも是非ご注目ください! このような作品の⼀部になれたこと、この作品のおかげで出会えた皆様との御縁に感謝します。

■竹原ピストル(ケン<倉部健介>役)

“宇田濱町”のモデルとなっている岩手県、宮城県の海沿いの街には、これまでの音楽活動の中で散々お世話になってきたいくつかのライブハウスがあり、頼もしいマスター達がいて、優しく親切なスタッフさん方がいて、あたたかくライブにお付き合い下さるお客さん方がいます。毎度毎度、とても楽しく豊かな時間を過ごさせていただいています。要所要所、そんな皆さんのお顔をお守りのように思い浮かべつつ撮影に参加していました。

ぼくは“ケン”役を担当させていただきました。彼が“宇田濱町”や宇田濱の仲間達に抱いている深い愛着、ときに執着をしっかりと表現できていたら嬉しいですし、それはそっくりそのまま、ぼくが上記のような皆さんへ抱いている深い愛着、ときに執着です。その想いを伝えるチャンスをいただいた、という意味でも、この作品に出演させていただけたことが嬉しかったです。

それぞれ守りたいもの、守ってきたものがあって、それぞれ守りたい理由、守るための手段があるのかなと思います。それぞれであるがゆえにときに摩擦を起こしますが、その摩擦からこそ生じるぬくもりに触れることができるような、優しい優しい作品だと思います。出演の機会をありがとうございました。皆さん、どうぞご覧下さい!

■山本浩司(山城進⼀郎役)

この作品において自分に出来ることは何か? それはクランクアップのその日まで山城という役を演じ切ること。そんな当たり前のことを深く自分に誓い撮影に入りました。試写当日、果たして自分は何ができたか? なんてどうでもいい、心根のあたたかい映画がそこにありました。是非劇場でご覧ください!

■好井まさお(平畑耕作役)

町役場に勤める耕作を演じさせて頂きました。コロナ禍のもと震災復興に奔走する、百香の幸せを心から祈る、ケン、タケ、山城、耕作の祈る会メンバーが愛くるしくてたまりません。そして出てくる料理が、全部美味しそうで、実際とんでもなく美味! 晋作を演じる菅田さんの食べっぷりを見たらむっちゃ腹減ります。是非映画館に足を運んでください!

■小日向文世(大津誠⼀郎役)

撮影現場からの帰り道、車中から見た気仙沼の海に沈む夕陽の美しさに呆然としました。主人公と関わる、震災を乗り越えた人々の素朴さと力強さが印象的で、あらためてこの日本という国の自然と人々に対して、愛おしさと感動をこの作品から受けました。終わり頃に流れる「おもいでのアルバム・いつのことだか思い出してごらん」がいつまでも心に残ります。

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